店主の郷間です。

時々、ダブルのジャケットはブレザーはどこのボタンを留めて着れば良いのか、というご質問をいただくことがあります。
ダブル・6つボタンの場合、留めるのは「右側中段のみ」もしくは「右側中段と右側下段の2箇所」です。

街行く人を見ると、ウエストがくびれて見える効果があるためか、前者のほうが多いように思いますが、どんなシルエットが美しいのかは時代によって変化するので、10年、20年後には後者の着こなしが人気になっているかもしれませんね。

画像は、上で紹介したどちらでもない「右側下段のみ」という留め方です。
「正しい」とは言えないのでしょうが、さりげなくルールから逸脱してみる、遊び心のある着こなしです。堅い場でなければこんな着方もアリです。周りにこういう方がいたら、ファッションの話で盛り上がるかもしれませんよ。

ところでこのブレザー、当店の最上級ライン「BESPOKE LINE」のものですが、英国的なシルエットでありながらソフトな着心地がとても気に入っています。店頭にサイズ別のサンプルがありますので、興味がある方はぜひ羽織ってみてください。

[BESPOKE LINE]
スーツ上下　374,000円（税込）～
ジャケット　275,000円（税込）～

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
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店主の郷間です。

K様よりご注文をいただいたスーツの仕上がりです。

生地： wool100% 290gms
デザイン：ツーピース(2つボタン,1プリーツ)
仕立て：SILVER LINE

2本の線が線路(track)のように走っている縞模様を、トラックストライプと言います。時々、truck(車のトラック)というスペルミスを見かけますのでご注意ください。ついでに、トラックスーツ(track suit)だと陸上競技で着るジャージーのことになります(どちらも試験には出ません)。

ご存じのようにストライプは線が太ければ太いほど、そして間隔が広ければ広いほど派手になります。そのため、スーツで使う場合は注意が必要です。
逆にいえば線が細く間隔が狭ければ落ち着いた印象で使いやすいというわけですが、もうちょっとだけインパクトも欲しいんだよな、というご要望もあります。

そんな時には、派手になることなく少しだけ存在感が増すトラックストライプはいかがでしょうか。画像ではあえてスーツ・シャツ・ネクタイ全てが柄物のコーディネートにしてみました。無地に近い感覚で使えるのもこのスーツの良いところだと思います。
太さや間隔だけでなく、色の違いでも印象が変わるストライプ、様々な種類を用意してお待ちしております。

K様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダースーツ　59,400円（税込）～
堀口切子ピンズ（ラペルピン）16,500円（税込）

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T様よりご注文をいただいたシューズの仕上がりです。

デザイン：ES-20 Double buckle
革：アノネイ・Highland grain ダークブラウン
ソール：TUFFSTUDS(ラバーソール)
その他：メダリオン追加

二つのバックルで甲をフィットさせる、ダブルモンク(ダブルバックル、ツインバックル)を呼ばれるデザインです。
スーツからジーンズまで幅広いアイテムと相性が良いのは、モンクストラップのカントリシューズ的な起源(修道士のサンダル)、アビエイターブーツ(飛行士のブーツ)のミリタリー的エッセンス、そして最初にこのデザインを注文したと言われているウィンザー公(エドワード8世)の王室イメージが混じり合っているからなのでしょう。

ディテールを変えることで雰囲気が変わるのもオーダーの面白いところです。
今回のご注文は、フランス・アノネイ社のスコッチグレイン(麦の粒のような型押し)レザーを使い、爪先にメダリオン(穴飾り)を追加することで、ややカントリー寄りの仕上がりになりました。
カジュアルなコーディネートにはもちろん、ビジネスならフランネルと合わせても格好良いと思います。

T様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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店主の郷間です。

東京の下町で店を始めて6年、いよいよ国境を越えて世界に進出することにしました。
と言っても、英語版の通販サイトを作ってみただけなんですけどね(^^;)
まずは国内向けオンラインストアでも1番人気のレザーインソール「Formin’」から販売してみます。

私が店をやっている目的の一つに、日本のモノづくりを次世代に残していく手伝いがしたい、ということがあります。そのためにいつか海外へも売り先を広げていきたいという想いが以前からありました。
国内向けオンラインストアを3年やってみて、運営も慣れてきたのでそろそろ次の段階へ、という感じです。
やる気さえあれば海外向けのサイトを作ることは難しいことではなく、つくづく面白い時代だと思います。
まだまだ手探りなので自信は全くありませんが、改善しながら永く続けて行ければと思っています。

海外の皆さん、円安の今がチャンスですよ！
と日本語で語りかけてみます。
宜しくお願い致します。

Leather insole [Formin’ ]　4,400JPY

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店主の郷間です。

ビジネススタイルがカジュアル化するのに伴い、ツイードやコーデュロイなどややカジュアル寄りの素材を使ったジャケットをオンタイムに着る方が増えています。

そんな方々から時々受けるご相談が、中に着るシャツのこと。
普段ビジネススーツに合わせているドレッシーなシャツはなんだかしっくりこない。仕事用なのでデニムシャツとかチェック柄はカジュアル過ぎる気がする。どんなシャツが良いか教えて！というご相談です。

そんなご質問があった時に私がおすすめすることが多いのは、コットンビエラ(綿ビエラ)です。
薄起毛加工が施されている秋冬用の生地ですが、これがビジネスカジュアルにちょうど良い雰囲気なのです。
私が愛用していたコットンビエラのシャツが寿命を迎えたため、新しく自分用に作ってみました。

衿型：セミワイドカラー
生地：コットンビエラ(ベージュ)　cotton100%
カフ：小丸型
その他：高瀬貝ボタン

起毛していると言ってもフランネルほど毛羽は無いのでスッキリした印象ですが、ドレスシャツのような光沢もない、そしてわずかに混じりけのあるナチュラルな色味。「ビジネスで着るカジュアルジャケット」という(本来は矛盾した)アイテムと相性が良いのは、この中庸さのためでしょう。
最近は仕事中にセーターやカーディガンを着る方も増えているようですが、カジュアル感のあるローゲージ（ざっくりした）のニットにも合わせやすいシャツです。

もちろん薄起毛の機能性も見逃せません。
冬の朝、シャツに袖を通す時のひんやりした感覚ってイヤですよね。コットンビエラならその心配もありません。

秋冬のビジネスカジュアル用にコットンビエラのシャツ、一枚持っておいて損はありません。ぜひご検討ください。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

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N様よりご注文をいただいたシャツの仕上がりです。

衿型：デタッチャブルカラー（ラウンドチップタブカラー／ウィングカラー）
生地：ブロード 綿100%
カフ：Wカフスラウンド型
その他：比翼仕立て（フライフロント）

衣服が今よりも高価だったころ、汚れたり擦り切れたりしやすい衿の部分を交換可能にし永く着られるようにしたのが、デタッチャブルカラーシャツです。
現在は洗濯の技術が上がったりシャツ自体も安価になったことでほとんど見かけない仕様になりましたが、永く着るためのデザイン特有の魅力がありますよね。決して多くはありませんが、このシャツ目当てにご来店されるお客様もいらっしゃいます。

衿の形は14型から選べますが、ウィングカラー(画像右上)の人気が圧倒的です。ウィングカラーは着用機会が限られるため、普段は別の衿を付けておき必要な時だけ付け替える、という使い方ですね。私もそうしています。

万人におすすめできるものではありませんが、これを読んで興味が湧いて来た方は、素養があるかもしれません。宜しければ沼までご案内致します(^^;)

N様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～
デタッチャブルカラー仕様　＋1,100円（税込）
スペアカラー　＋3,300円（税込）
カラーのみ　4,400円（税込）

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M様よりご注文をいただいたシューズの仕上がりです。

デザイン：ES-01 Plain-toe oxford(変更あり)
革：アノネイ・ボカルー黒
ソール：レザーソール(革底)

一見ストレートチップに見えるこの靴、実はプレーントウであることにお気づきでしょうか？
実はこれ、切り替えが入っている(パーツが分かれている)のではなく、ストレートチップのように見える飾りステッチ(オプション)を入れているのです。
画像2枚目は飾りステッチ部分をアップで見た様子です。
革を縫い合わせると当然段差がでますが、飾りステッチの場合は段差が無いので、ちょっとスッキリ見えるのも面白いですね。

度々言っているような気がしますが、私は「よく見ると実は…」というような遊び？仕掛け？が大好きです。
無地に見えるけど織柄が入っている生地、黒に見えるけど藍下黒(あいしたぐろ)の靴、などなど。
ストレートチップに見えるけど実はプレーントウの靴。よく見ないと気づかない、分かる人だけが分かる、そんな控えめな遊び心、格好良いと思います。

M様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

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F様よりご注文をいただいたスリーピースの仕上がりです。

生地： MARLING & EVANS undyed british wool100% 370gms
デザイン：段返り3つボタン
仕立て：SILVER LINE

英国MARLING & EVANS（マーリング＆エヴァンス）のツイード「undyed british wool」は、英国産の羊毛だけを、染色や脱色をせずにそのまま使用したコレクションです。化学薬品の使用量を抑えるだけではなく、限られた地域(5マイル以内だとか)で全ての工程を行なうことで物流にかかるエネルギーを省き、二酸化炭素の排出量も削減している、環境に配慮したツイードです。

生地を近くで見ると、濃い茶色と薄い茶色のヘリンボーン柄であることがわかると思いますが、これは品種の異なる羊からとれた2色の羊毛をそのまま使って織られているということです。
ナチュラルな色味が魅力的で、私も柄違いでトラウザーズを作って愛用しています。

そんなundyedについて残念なお知らせです。
今シーズンよりM&E社の商品展開方法に変更があり、「undyed british wool」を1着分ずつ仕入れることができなくなりました。そのため、undyed以外で引き続き入手可能なものもありますが、undyedに関しては取り扱いを一旦終了しました(今回のスーツは変更前にご注文をいただいたものです)。

良い生地だったので、また展開できる日が来ることを願っています。
事業環境が大きく変化している時代だからでしょうか、去年まで流通していた生地や革が今年はもう手に入らない、ということが増えているような気がします。やたらに煽るのは嫌いなのですが、物価高騰もこともありますので「欲しいと思ったときが買い時」かもしれません。

F様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダースーツ　59,400円（税込）～
堀口切子ピンズ（ラペルピン）16,500円（税込）

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先日のネクタイに続き、続々と秋のサンプルが仕上がってきています。
今回紹介するのは、9月11日の記事で紹介したALBINIのコットンフランネルで作ったCPOタイプのオーバーシャツです。

衿型：ショートワンナップカラー
生地：ALBINIフランネル　綿100%
その他：両胸ポケット、ナットボタン

CPOとは Chief Petty Officer(アメリカ海軍の上等兵曹)の略で、彼らが着用していたメルトンなどの上着をCPOジャケット、それより薄手の生地を使ったものをCPOシャツと呼びます。

厳密にスペックが決められているわけではありませんが、次のような特徴があります。
①海軍(NAVY)なので色は紺色
②両胸もしくは片胸にフタ付きのポケット
③ボタンは普通のシャツより大きめ
④裾はスクエアではなく緩くカーブしている

今回はシャツ用のコットンフランネルを使って、当店のオーバーシャツの型紙をベースにCPOシャツを作ってみました。今回は王道の紺色ではなくベージュを選んでみました。

画像1枚目、ここまで読んでハードな軍物を想像されていた方はちょっと意外な印象だったでしょうか？
黒のアイテム(長袖ポロシャツとモールスキントラウザーズ)を合わせて、落ち着いた雰囲気です。
シンプルなデザインなので、使う生地や合わせるアイテムによって幅広いスタイルに対応できるのが、CPOシャツの良いところです。

画像2枚目、モックネックのウールTシャツにコットントラウザーズ、サドルシューズと合わせてカジュアルなコーディネートです。ボタンを留めずに着るとリラックスした雰囲気です。靴はコンバース・オールスターやナイキ・コルテッツなどクラシックなローテクスニーカーでも良いですね。

画像3枚目、ALBINIコットンフランネルは現在3色展開中です。
紺色ならジーンズやカーゴパンツを合わせて直球アメカジスタイル、水色なら中にボーダー柄のバスクシャツを着てユーロワークジャケット(ヨーロッパの作業着)っぽく、という感じで使い分けてみてはいかがでしょうか。
昨日紹介したばかりのチェック柄のフランネルや、コーデュロイ、デニムなどCPOシャツ向きの生地は他にもありますので、店頭でご相談ください。

オーダーシャツ　13,200円(税込)～
今回と同じ仕様の場合　25,300円＋両胸ポケット1,100円＋ナットボタン1,100円＝27,500円(税込)

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オーダーシャツ用の生地が入荷しました。
今回はいつもより少なめなので、全て紹介します。

画像1枚目、コットンフランネル5種 綿100%。
秋冬のカジュアルシャツと言えば、ネルシャツ。上着のように使えるオーバーシャツを作るのも良いですね。なぜか無性に旅行に行きたくなってきました(^^;)
ベーシックな配色も良いですが、左下のピンクのアクセントカラー、良いですね！

画像2枚目、リバティプリント4種 綿100%。
今シーズンのテーマは「A LIBERTY ODYSSEY」(リバティの旅)。古代に着想を得たコレクションです。
気になるのは左上の「HECTOR」。テーマから察するに、HECTORとはギリシャ神話の英雄ヘクトルで、柄はその時代の幾何学様式がもとになっているのだと思いますが、民族調ではなくモダンな雰囲気にアレンジされているので、意外にクセが無く使いやすいと思います。

画像3枚目上段、ジャカード織り3種 綿100%。同色の絵の具で塗ったような不規則な織柄です。
下段、イタリアALBINI社のオーガニックコットン・ナチュラルストレッチ2種 綿100%。ビジネスにピッタリな清潔感のあるストライプです。「ナチュラル」というのは、ストレッチ素材によく使われるポリウレタン(劣化しやすい)を使用していないということですので、永くご愛用いただけます。

季節の変わり目になり久しぶりに衣装ケースを開けてみたら、「あれ、シャツが足りないぞ？」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。いつでもご相談ください！

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

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