店主の郷間です。

K様よりご注文をいただいたトラウザーズの仕上がりです。

生地： CANONICO woollen flannel Charcoal Grey wool100% 340gms
デザイン：2プリーツ(2タック)
その他：サイド尾錠、サスペンダーボタン
仕立て：SILVER LINE

上下揃いのスーツから、ツイードなどのカジュアルなジャケットを仕事着に取り入れる方が増えました。そうなると必要になるのがトラウザーズです。

中にはそれまでに着ていたスーツのトラウザーズを転用しているという方もいらっしゃるようですが、光沢のある生地のだとカジュアルなジャケットとは合わせにくいため、転用できるものは限られます。
というわけで、トラウザーズ単品のご注文が増えています。

トラウザーズ向けの生地にも色々ありますが、秋冬向けのビジネス用であればやはりウールのフランネルではないでしょうか。カジュアル寄りになっても良いのであれば、チノ、モールスキン、コーデュロイといったコットン素材もありますが、ビジネス中心であれば高級感や防シワ性を考えてウールを、なかでも光沢が少ないためコーディネートしやすいフランネルがおすすめです。

単品トラウザーズの色は、圧倒的にグレー系が人気です。
理由はなんとなく分かりますよね、ネイビーの上着を着ている人が多いため、相性が良いグレー、というわけです。
秋冬のトラウザーズをお探しの方、まずはグレー系のフランネルでいかがでしょうか？

K様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願いいたします。

トラウザーズ　25,300円(税込)～

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
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店主の郷間です。

8月31日の記事で紹介した、英国 Brisbane Moss のモールスキン「M1A」。
こんなヘヴィなモールスキンを見たら、サンプルを作らない訳には参りません。
というわけで仕上がりをご覧ください。

生地： Brisbane Moss M1A grey cotton100% 410gms
デザイン：段返り3つボタン、1プリーツ(1タック)
仕立て：SILVER LINE

ネイビーもベージュも良いな…などと色々悩んだ結果、グレーで作ってみました。
シックなようでもあり、見方によってはモールスキンの起源でもある作業服のようにも見える、そんな面白さがあるのではないかと思ったからです。

さっそく色々なコーディネートを試してみました。
タイドアップしてビジネスカジュアル、中に黒いポロシャツを着てモードな雰囲気、トラウザーズ単品でネイビーブレザーと、ジャケット単品でジーンズと。
これはかなり使えますね！ワークブーツもスニーカーも合わせられると思います。

着心地は予想通り硬めです。
今でも充分気に入っているのですが。ガシガシ着込んで体に馴染んできて初めて、この素材の本当の魅力がわかるのでしょう。早くその日が来るよう励んで参ります(^^;)

私が着て帰ってしまう場合がありますので、現物をご覧になりたい方は事前にご連絡ください。

● brisbane moss ‘M1A’の場合●
スーツ　117,700円(税込)～
ジャケット　78,100円(税込)～
トラウザーズ　51,700円(税込)～

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新しく作った革靴のサンプルが仕上がりましたので紹介します。

デザイン：SQ-001 Cap-toe oxford
革：HAAS Veau Cheverny BK(カーフ ブラック)
ソール：レザーソール(革底)

昨年追加されたオーダーシューズの木型「SQ」。
見た目のバランスも踵や土踏まずのホールド感も良い、おすすめの木型です。
ただ今までは、お客様にお見せできるサンプルが1足しかなく、しかもグレーの革で作った変わり種だったので、真面目に内羽根ストレートチップを作ってみました(^^;)

木型の名称「SQ」は、つま先の形状が角ばっている(square)ことが語源となっています。
角ばったつま先と言われるとちょっと奇抜なフォルムを想像してしまうかもしれませんが、かなりラウンドトウ(ES)に近いセミスクエアという感じですので、定番のひとつとして流行に関係なくお履きいただける木型です。
最後の画像は全く同じサイズのES木型の靴(右)と並べたところです。SQは奇抜ではなく、ベーシックな雰囲気であることがお分かりいただけると思います。

革はフランスHAASのVeau Chevernyを使いました。キメが細かくコシが強いのが特徴です。革については、しばらく履いたり磨いたりしてみて、あらためてレポートしたいと思います。

これでSQのサンプルが2足になりました。
どちらか1足は必ず店頭に置いておきます。
2足ともご覧になりたい場合は事前にご連絡ください。

オーダーシューズ　58,300円(税込)～
Veau Cheverny オプション価格　＋39,600円(税込)～

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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ひとことでビジネスシャツと言っても、無地もあれば柄物もあります。
また、無地の中でもブロード、ツイル、オックスフォードなど様々です。
では私がビジネススーツに合わせるシャツを1週間分(5枚)持つとしたら、どのようになるでしょうか。その時の気分で多少の入れ替わりはありますので悪しからず(^^;)

・白のブロード
・白のロイヤルオックスフォード
・白×ネイビーのブロックストライプ(ロンドンストライプ)
・白のヘリンボーン
・サックスブルーのヘリンボーン

フォーマルにも対応するシンプルな白のブロードはもちろん必須なのですが、残りの4枚は表情がある生地や柄物を揃えるようにしています。これは私の好みですので、ひとつの例としてお考えください。

5枚のうち2枚がヘリンボーンであることからもお分かりの通り、私はこの織柄が好きです。英国の伝統的な柄であるヘリンボーンは、クラシックで品がありながら、柔らかい印象も備えているのが特徴です。英語ではニシンの骨(herringbone)、日本語だと杉綾と呼ばれることからもわかる通り、動植物を思わせるような温かさがありますよね。
ヘリンボーンにも織柄の幅が様々あり、私の手元にある生地サンプルを見ても、細いものは２ｍｍくらいから、広いものは10mmを越えています。幅が広いものほど派手に見えますので、初めての方は細めのものから始めてみてはいかがでしょうか。

オーダーシャツ　15,400円(税込)～

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Y様よりご注文をいただいたオーダースーツの仕上がりです。

生地： Whipcord ネイビー wool100% 340gms
デザイン：2つボタン、1プリーツ(1タック)
仕立て：SILVER LINE

急な角度(63度)で入った綾目が特徴の、ウィップコードと呼ばれる生地で仕立てたスリーピースです。
防風性や耐久性が高いのが特徴ですが、ヘヴィなカヴァートなどと比べて軽く柔らかいため、スーツ用の生地として幅広い方にマッチする生地だと思います。ウィップコードについては2024年8月12日の記事をご覧ください。

今回お選びいただいたウィップコードは、白っぽい毛が混じった杢調(メランジ)のネイビーです。単色より柔らかい印象であるだけではなく、表情や深みを感じるため、ジャケットやトラウザーズ単品で作っても活躍してくれる素材です。私は昨年、ウィップコードでトラウザーズを作りました。ツイードジャケットとの相性もなかなかです。

Y様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願いいたします。

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S様よりご注文をいただいたオーバーシャツの仕上がりです。

衿型：ショートワンナップカラー
生地：ALBINI コットンフランネル ベージュ COTTON100%
その他：ナットボタン

英国王室御用達の生地メーカー、THOMAS MASON(トーマス・メイソン)などを傘下に収めていることでも知られるイタリアの老舗・Albini(アルビニ)のコットンフランネルでお作りしたオーバーシャツです。

シャツ用の生地で作る、上着代わりに着られるゆったりしたシルエットのシャツをオーバーシャツと言います。衿のデザインは普通のジャケットのようなラペルのあるものも選べますので、オンオフ限らず持ち運びが簡単でさっと羽織れる上着として、特に春夏に人気です。シャツ用の生地なので涼しく、家庭で洗濯できるもの人気の理由です。

そんなオーバーシャツも、コットンフランネル(綿ネル)で作れば、秋冬仕様になります。
秋にはシャツやTシャツの上に羽織る上着として、冬はタートルネックセーター＋オーバーシャツ＋コートの重ね着という感じで活躍してくれるのではないでしょうか。
私も同じ生地のオーバーシャツを着ているのですが、ネルシャツにありがちなゴワゴワした感じがなく、カシミアでも混紡されていると勘違いしてしまうほど滑らかな触感が心地よい、上質なコットンフランネルです。

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願いいたします。

オーバーシャツ　15,400円（税込）～

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タキシードを着用する際に締めるネクタイは、黒のボウタイ(蝶ネクタイ)と決められています。
場面が場面なだけに良いものを身に着けたいという方も多いと思いますが、売っている店が少ないため選択肢があまりなく、これぞと思うものに出会うことはほとんどありません。

というわけで、あらかじめ結んである出来合いタイプのボウタイを作ってみました。
以前もボウタイを企画したことがありますが、デザインや素材を一新しました。

6段階ある国際品質基準で5%しかない最高ランク「6A」の生糸を使用したシルクは、品のある光沢と柔らかさを備え、適度にハリがあるために立体的な仕上がりを実現しています。
出来合いタイプとはいえ手結びと同じ結び方をしていますので、ちゃちな感じはありません。

今回は3点のみ製作しました。
追加生産するかどうかは未定ですので、この機会にご検討ください。
実店舗とオンラインストアで販売中です。

ボウタイ（蝶ネクタイ）出来合いタイプ　¥9,900(税込)

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S様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン：MD-02 V-tip Derby
革：SU-13(スエード ダークブラウン)
ソール：TUFFSTUDソール(ラバーソール)

当店でご注文いただける木型の中で、最もシルエットにボリュームがあるのが「MD」。カジュアルな雰囲気と、本来の足の形に近いことによる無理のない履き心地が特徴です。

そんなMD木型は、カントリーシューズを起源に持つUチップの派生形ともいえる、Vチップとの相性が良好です。
使う革にも、カジュアルな印象で傷が目立たず雨にも強いスエードを選択したことで、木型・デザイン・革の全てが調和した靴になりました。

以前から申し上げている通り、ビジネスカジュアルから休日までのシーンで活躍する革靴のご注文が増えています。
冠婚葬祭やビジネススートを着るときのために黒のストレートチップを1足持っておき、普段の仕事は今回のような「カジュアルな革靴」にジャケット＋チノパンなどで過ごす方が増えている、ということなのでしょう。

ところで、最近はビジネスでスニーカーを履いている人も増えているようですが、私は「ビジネスでスニーカーを格好良く履きこなしている人は少ない」と思っています。どんなスニーカーがどんなビジネスシーンに相応しいのか、といった共通認識が出来上がっていないことが原因だと思うのですが、その状況がすぐに変わるとも思えません。
私は、仕事で履くなら圧倒的に、スニーカーより「カジュアルな革靴」が良いと思っています。

S様、この度はありがとうございました。
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オーダーシューズ　58,300円(税込)～

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K様よりご注文をいただいたスリーピースの仕上がりです。

生地： brisbane moss 3101X drab cotton100%
デザイン：2つボタン、2プリーツ(2タック)
仕立て：SILVER LINE

コットンミル(綿織物工場)の老舗・brisbane moss の看板商品と言えば、コーデュロイ。
なかでも8wale(1インチに8本の畝)のヘヴィ(470gms)な品番「3101X」が代表的です。
コシが強さ、畝の潰れにくさは随一です。

以前、これに匹敵するような別ブランドのコーデュロイを生地屋さんで見たことがあるのですが、よく話を聞くと、そのコーデュロイもブリスベンモスの工場で織ったものでした。それくらい、他に類を見ないクオリティだということです。

本来はジャケット単品やトラウザーズ単品で作られる方の多いコーデュロイですが、稀にスリーピースのご注文をいただきます。素材の迫力に魅入られてしまうと徹底したくなる気持ち、よく分かります(私も同じ素材のスリーピースを持っています^^;)。
スリーピースをタイドアップして着るも良し、ジャケットを他のアイテムと組み合わせて着るのも良し。愉しい素材です！

K様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願いいたします。

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そろそろ合服(あいふく、夏と冬の間つまり春秋に着る服)から冬物の出番が近づいてきました。

私は冬物に限らず、収納しておいたものを出したときにはブラッシングとアイロン掛けをするようにしています。
ホコリが溜まるような環境で保管していないのであればブラッシングは必要ないかもしれませんが、ついでに虫食いやホツレ、変色などのチェックも兼ねています。
アイロン掛けで収納中についたシワを取り、トラウザーズのセンタークリース(折り目)が薄くなっていたら付け直します。

ホコリも溜まっておらず余計なシワもないのであれば、する必要のない作業だと思われるかもしれませんが、上でも書いたようなチェックも兼ねた「運行前点検」のようなものです。「ここから数か月宜しく頼むよ」という気持ちを込めながら、トライしてみてください。

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