店主の郷間です。

本日（1/31）、渋谷の東急百貨店本店が55年の歴史に幕を下ろすそうです。
学生時代には週に1度はレコードを買いに通っていた渋谷ですが、社会人になってからは年に数回映画館に行く程度の関係になってしまったため、「大人の百貨店」だと思っていた東急本店にも個人的にはあまり馴染みがありません。
とはいえ、日本橋三越などと同様に、かつて隆盛を極めた百貨店業界の象徴のような店舗だっただけに、「複合施設に生まれ変わります！」と言われてもやはり寂しいものです。

最近だけでも立川髙島屋閉店、新宿小田急の大幅縮小、外資系ファンドによる西武そごうの買収（池袋西武がヨドバシカメラに？）など再編の嵐が治まらない百貨店業界ですが、ラグジュアリーブランドや宝飾品、美術品などの高額商品は（インバウンドが本調子でないにも関わらず）コロナ前を上回るほど好調なので、本来の役割ともいえる富裕層向けビジネスへの集中が急速に進むのでしょうし、その市場規模に合わせてまだまだスリムになっていく必要がありそうですね…

朝、東急本店閉店のニュースを観てから、勝手に百貨店の行く末を心配していましたが、そんな私の目下の悩みと言えば、もう1月末なのに春夏の生地が入ってこないこと。
スケールの小ささに我ながらビックリです(^^;)

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
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店主の郷間です。

当店のオーダーシューズのオプションに「ヴィンテージスチール」というものがあります。
ソールの爪先部分の摩耗が早い方に向けて、ヴィンテージスチールと呼ばれる金属のプレートを付けるメニューです。

爪先の補強と、何といっても見た目のカッコ良さが特徴です。
歩く際にジャリっと音が鳴るのは好き嫌いが別れるのではないでしょうか。
地面を蹴る瞬間に少し滑る感覚があること、そして反対側の足にぶつけてしまうと革に傷をつけてしまう可能性があることがデメリットだと思います。

このメニューは、当店のオーダーシューズを製造している宮城興業のメニューには存在しません。靴が仕上がってから、私の仲間の職人にスチールの取り付けを行なってもらうことで実現しています。

スチールの代わりにゴムで補強しているソール（画像2枚目）もあり、こちらは無料で選択でき感触もソフトなので、多くの方はこちらを選ばれます。
しかし、靴好きほどヴィンテージスチールを選ぶケースが多いのもまた事実。
その魅力を知りたい方は、実際に履いてみてお確かめください！

ヴィンテージスチールは、いまお持ちの革靴に取り付けることも可能です。
いつでもご相談ください。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～
ヴィンテージスチール　3,410円（税込）

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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店主の郷間です。

2023年3月1日より、以下の商品について価格を改定させていただきたく、お知らせ致します。
原材料費や運送コスト等高騰の折、皆様には何卒ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

オーダースーツ（SILVER LINE）
53,900円（税込）から　⇒　59,400円（税込）から

オーダースーツ（GOLD LINE）
101,200円（税込）から　⇒　変更なし

レザーインソール「Formin’」
3,960円（税込）　⇒　4,400円（税込）

レザーインソール「Formin’」に関しては品切れが起こる可能性がありますので、価格改定前にご購入をお考えであればお早めにご注文いただくことをおすすめ致します。何卒宜しくお願い申し上げます。

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N様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン：MD-02 Vチップ
革：KI-23（キップ ダークブラウン）
ソール：レザーソール（革底）

カジュアル向けのMD木型を使ったシリーズの中で最も人気のある、Vチップです。爪先部分にV字型の切り替えがあるデザインを指します。カントリーやワークのイメージがあるUチップよりもややスッキリした印象なので、同じ木型で比べるならVチップのほうが（ジャケパンなどの）ビジネスカジュアルスタイルに取り入れやすいのではないかと思います。

もちろんジーンズなどのカジュアルアイテムとの相性も良いので、スーツを着る機会がほとんど無い方にとっては、オールラウンダー（万能選手）と呼べる相棒になってくれるのではないでしょうか。

N様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

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K様よりご注文をいただいたオーダースーツの仕上がりです。

生地： CANONICO Supersonic tropical wool100% 250gms
デザイン：段返り3つボタン
仕立て：SILVER LINE

就職活動にあたり、初めてスーツを購入されるという方も多いと思います。
現在、就活スーツはなぜか黒ばかりになっているようですが、一般的にビジネスシーンでは黒スーツは着ませんので、就職後の着用も考えて、ダークネイビーかチャコールグレーのスーツを用意して欲しいと思っています。

そもそも就活に黒スーツと言うのは、20年ほど前に生まれた謎ルール。
そんなドレスコードは世界のどこにもありません。
もし黒スーツを着ていないことが理由で面接を落とすような会社があったとしても、そんな常識のない会社に入らなくて良かったと思うようにしましょう（自己責任でお願いします^^;）。
現在のガラパゴスルールでも、絶対に黒でなくてはならないというわけでもなさそうなので、ダークネイビーとチャコールグレーが増えていったら嬉しいです。

それはさておき。
吉田兼好は徒然草の中で「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と述べました。
冬は着込んだり暖房を使ったりすれば何とかなるので、家は夏を基準に作るべき、ということです。
おかげで日本の住宅は伝統的に気密性が低く、省エネが叫ばれる今になって暖房の効率が悪いと問題視されていますが(^^;)、就活スーツに関しては私も夏をむねとすべきだと思います。
就活はいつ終わるか分かりませんから、夏の着用を想定して生地選びをしましょう。

撥水性、ストレッチ性、そして就活には嬉しい通気性、防シワ性を備えたCANONICOのSupersonicで作ったダークネイビーのスーツ。
就活や、新社会人におすすすめしたい1着です。

K様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダースーツ
・SILVER LINE 53,900円（税込）～
・GOLD LINE 101,200円（税込）～
オーダージャケット
・SILVER LINE 38,500円（税込）～
・GOLD LINE 79,200円（税込）～

堀口切子ピンズ（ラペルピン）16,500円（税込）

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先日の日米首脳会談のニュースを見ていて気になったことがあります。
それは、岸田首相の服装について。
いくつかあったのですが、一番気になったのは、スーツのポケットにモノが詰まっていてだらしなく見えたことです。

私は最近まで岸田首相について、ベーシックな色遣いで清潔感があり、場に相応しくない服装はしない方だという印象を持っていました。ネクタイの締め方もディンプルが入っていて綺麗です。
それだけに、今回の着こなしは残念な思いがしました。

「服装の乱れは生活の乱れ」という言葉があります。
学校が生徒に校則を守らせるために使っていた、管理教育的なイメージが強いので好きな言葉ではありませんが、岸田首相の服装の乱れが、生活、いや政策の乱れに繋がらぬことを願っています(^^;)

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F様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン：ES-11 外羽根ウィングチップ（フルブローグ）
革：アノネイ・ハイランド ダークブラウン
ソール：TUFFSTUDソール（ラバーソール）
その他：5mm平紐

ビジネスカジュアル用の靴としてご注文をいただきました。
先日の記事でもフルブローグの紹介をしましたが、内羽根よりも外羽根のほうがカジュアル度がアップします。カッチリしたビジネススーツには不向きですが、ジャケパンなどのビジネスカジュアルや、休日のカジュアルスタイルに適しています。

選んだ革は、仏アノネイ社のハイランドと呼ばれる型押し（エンボス）カーフ。
エンボスレザーは傷が目立ちにくいため元々カジュアルシューズ向けの革でした。なかでも麦の粒のような柄のエンボスレザーを「スコッチグレイン」と言い、その名からもわかる通りスコットランドがルーツだと言われています。
ということは、この革の商品名であるハイランドは、おそらくスコットランドのハイランド（Highland）地方にちなんでいるのではないかと思います。

カントリーシューズを起源に持つフルブローグシューズに、スコットランドの山岳地帯をイメージしたエンボスレザー。果たしてこれ以上の組み合わせがあるでしょうか？

F様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

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今朝起きたら雨が降っていました。
雨、なかでも真冬の雨が好きな人は多くないと思います。私もそうです。
でも、実は1つだけ愉しみなことがあるのです。

それは、ツイードを身に着けること。
今日のジャケットは Harris Tweed、トラウザーズは MARLING & EVANS の UNDYED BRITISH WOOL です。

なぜ雨の日にツイードを身に着けるのが愉しいのか？
それは「目が詰まる」からです。

フランネルやメルトンといった冬用の生地には、縮絨（しゅくじゅう、生地に圧力をかけてフェルト状にすること）と言う加工がされています。目が詰まっていればいるほど冷たい風を通さず、体温も逃げないので暖かい、ということですね。

つかしツイードは縮絨されていないため、最初のうちは意外に風を通します。
着込んでいくうちに徐々に目が詰まり、保温性が高くなっていくのです。
では「目が詰まる」とはどういうことなのでしょうか？

羊毛の表面は、スケール（scale）と呼ばれるウロコ状のもの（鱗片りんぺん）で覆われています（画像2枚目）。画像は「繊維の実際知識」（東洋経済新報社）より抜粋しました。

この鱗片が開いたり閉じたりするのが、夏は涼しく冬は暖かいウールの秘密だったりするのですが、それはまた別のところでお話しします。
濡れることで鱗片が開いた状態の羊毛を擦り合わせると、ウロコ同士が絡み合い、塊になってしまいます。ということは、生地を濡らして運動を加えるとフェルト状になっていく、つまり縮絨される、ということなのです。ウールのセーターを洗濯機で洗うと縮んでしまうのも同じ理屈です。

何が言いたいかと言うと「雨の日にツイードを身に着けると経年変化が進んで保温性が増すので愉しい！」と言う話でした。
ちなみに今日は小雨だったので傘をささずに、わざと少し濡れながら通勤しました。バカですね(^^;)

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F様よりご注文をいただいたオーダーシャツの仕上がりです。

衿型：チャールズワイドカラー
生地：リンクルフリー ブロード白 綿100%
カフ：大丸型
その他：高瀬貝ボタン

英国のチャールズ国王をイメージした、チャールズワイドカラーのシャツです。
剣先にかけてカーブを描くようなラインが特徴です。

本来はタイドアップ（ネクタイを締めた）したスーツスタイル用のシャツですが、この立体感がアクセントになるためノーネクタイの際のシャツとしてご注文される方も多い衿型です。ノーネクタイ用のシャツは「ただネクタイを外しただけ」に見えないことが大事です。基本的にはワイド系もしくはボタンダウンのシャツをおすすめしています。

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　12,100円（税込）～

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昨日（1/20）から二十四節気の「大寒」に入りました。ここから立春（2/4）までの期間は一年の中で最も寒い時期と言われるだけあり、東京でも来週は氷点下の日がありそうです。
路面が凍結していそうな日はゴム底の靴でおでかけください。

さて、2月の営業日のお知らせです。

平日は12～20時、土日祝日は12～19時の営業となります。
2/3（金）、2/7（火）は変則営業になりますのでご注意ください。

当店は完全予約制ではありませんが、ご予約のお客様が優先になりますので、事前予約をおすすめしております。営業時間内に都合をつけるのが難しい場合、営業時間外でも可能な限り対応致しますので、ご希望がある方はご相談ください。
来月も皆様のご来店をお待ち申し上げております。

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