半袖開襟シャツ
2025.07.30
店主の郷間です。
2005年にクールビズという運動が始まってから、今年でちょうど20年になります。
少し前までは「今日から環境省ではクールビズが始まりました」などと報道されていたものですが、最近は国がクールビズ運動を単独でアピールする機会は減り、現在では「デコ活」という脱炭素の取り組みの中のひとつという、以前より目立たない存在になりました。クールビズは国民にある程度定着した、ということなのでしょう。
ところで、日本人は100年前から既にクールビズを実践していた、ということをご存じでしょうか。
エアコンが普及し始めたのは戦後ですから、100年前の職場には扇風機くらいしかありません。では、当時(1930年代~1950年代)のビジネスマンは暑い時期、どんな服装をしていたのでしょうか。
当時の代表的な仕事着のひとつは「半袖の開襟シャツ」です。
そういわれてみれば、昔の映画などで観たことがあるような…と思った方も多いかもしれません。

画像1枚目は、小津安二郎の映画「早春」(1956年公開)より、蒲田駅のホームのシーンです。男性は上着とネクタイを身に着けず、シャツは半袖シャツと長袖シャツ(腕まくり)が混在しています。トラウザーズの太めであることを除けばかなり現在の服装に近いのではないでしょうか。襟は開襟のものもあれば、そうでないものもあるようです。
そもそも普通のシャツと開襟シャツの違いってなんでしょうか?
構造でいえば、台襟(台衿)の有無です。
画像2枚目、左が開襟シャツ(のボタンを留めた状態)、右が一般的なシャツです。
赤線で示した部分が台襟で、この高さがあるためにネクタイを締めても襟が膨らまずに綺麗に収まるというわけです。
開襟シャツ(オープンカラーシャツとも言います)には台襟がありませんので、ネクタイを締めないことが前提のデザインということになります。

約100年前から普及し始め、南方に展開する日本軍の防暑衣にも採用された開襟シャツですが、戦後エアコンの普及と共に下火になっていきました。代わりに、1960年代ごろから上着を着てネクタイを締めるのがビジネスマンの基本スタイルになっていきます。
時は流れて2005年、クールビズが始まります。
それから20年、多くのビジネスマンは夏場、ネクタイを外して上着を着なくなりました。半袖シャツも増えています。
しかし、どういうわけか開襟シャツだけはあまり見かけません。
どうせタイドアップしないのであれば、開襟シャツもアリですよね。
そんなわけで、仕事用の半袖開襟シャツを作ってみました。

おっ、なかなか良い感じです(画像3枚目)。
白のリネン100%で作ったので、透けるのを防ぐために両胸にポケットを付けました。
透けにくい素材ならポケットは無くても良いと思いますが、これはこれでサファリとかミリタリーっぽさもあって私は好きです。
レトロに見えすぎないように着こなすには、画像のようなノータックのコットントラウザーズなど、現代的なシルエットで少しカジュアルな素材のものと合わせるのがコツです。
逆に、昔の雰囲気をそのまま再現したい方々は、股上が深めでゆったりとしたツータックのウールトラウザーズを合わせればokです^^

画像4枚目、裾を出して着てみました。
今回のサンプルは、裾を入れても出しても着られるくらいの着丈で作ってみました。
裾を出すと空気が抜けて涼しいのですが、ビジネスっぽさが薄くなりますので、休日向けの着方という感じでしょうか。

相変わらずやせ我慢をして上着+長袖シャツで過ごすことが多い私ですが、100年前の日本人のシャツをベースに、自分も着たくなるような半袖シャツを考えてみました。
サンプルは着て帰ってしまう場合がありますので、ご覧になりたい方は事前にご連絡ください。
オーダーシャツ 15,400円(税込)~
フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
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