店主の郷間です。

T様よりご注文をいただいたシャツの仕上がりです。

衿型：フランツカラー
生地：リンクルフリー白 綿100%
カフ：大丸型

フランツカラーという衿型は、私の造語です。当店オリジナルの、台衿が高いクラシックな衿です。語源は2022年11月11日の記事をご覧ください。
着る人を選ぶような極端なデザインにならないことを意識して企画したので、ビジネススーツに合わせやすく、程よくクラシックなテイストをお愉しみいただけます。

ネクタイを締めることを想定して設計されていますので、ノーネクタイにはおすすめしません。衿の開き（角度）が小さいナローカラーは、ネクタイの結び方はコンパクトなプレーンノットが良いでしょう。

徐々に秋が近づいています。最近のビジネススタイルはカジュアルな方向にばかり目が向きがちですが、自然に背筋が伸びるようなタイドアップスタイルと、それに合うシャツもお忘れなく。

T様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
http://www.fibonacci.tokyo.jp/
https://fibo.stores.jp/ (オンラインストア)
https://bit.ly/3CPpV7R (メルカリショップ)
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店主の郷間です。

昨日の記事にも書いたように、トレンチコートのオーダーが始まりました。
画像1枚目は映画「過去を逃れて」（1947）より、ロバート・ミッチャムのトレンチコートです。着込んでクタクタになったコートが格好良いですね。

さて今日は、選べる生地の紹介です。

①ベンタイル・ギャバジン　11色（×印は品切れ）　295gms
1966年に自衛隊の耐水服の素材として生まれた国産の高密度コットン、ベンタイル。
本来のトレンチコートが必要とする、撥水性と透湿性を兼ね備えている素材です。
今回紹介する生地の中で最も重いため防寒性が高く、主に冬に着用したい方向けです。着用期間は12月から3月くらい。
昨日アップしたサンプルにはこの生地を使っています。

②ベンタイル・ギャバジン　10色（×印は品切れ）　225gms
上で紹介したものより軽めの国産ベンタイルです。
着用期間は11月から4月くらい。真冬はちょっと寒いと思うので、ウールのライナーを付けても良さそうですね。

③スーピマコットン・ギャバジン　6色　190gms
しなやかな超長綿であるスーピマコットンを高密度で織り上げ、撥水加工を施しています。
こちらも着用期間は11月から4月くらい（真冬はライナー付き推奨）。
昨日アップしたサンプルとは別に、この生地でもサンプルを作っていますので、後日掲載します。

④先染めコットン・ギャバジン　6色　300gms
今回紹介している生地は全て退色しにくい先染めの糸を使い、⑤以外は撥水加工を施しています。このギャバジンもそれらと共通した特徴を持っていますが、エンジ色で作りたければこの生地一択です(^^;)
着用期間は11月から4月くらい（真冬はライナー付き推奨）。

⑤Brisbane Moss　SHAKESPEARE　6色　320gms
コットンミルの代表格、ブリスベン・モスが作るSHAKESPEARE（シェイクスピア）。特別な撥水加工をしていないぶん、コットンらしいナチュラルな風合いはこれが一番です。
着用期間は11月から4月くらい（真冬はライナー付き推奨）。

生地を見ると少しイメージしやすくなったでしょうか。
やはりベージュが圧倒的な一番人気だと思いますが、ベージュにも色々あるので迷ってしまいます。玉虫色に光る、緑がかったカーキ色も見逃せません。
もちろん、エンジ色などで「誰も着ていないトレンチ」を目指しても良いでしょう。

昨日も書いたように、上記以外の記事（ウールなど）で作ることも可能ですが、その都度見積もりをさせていただく形となります。また、トレンチに使える素材かどうか確認の時間が必要な場合があります。

トレンチコートのディテールについてはまたあらためて紹介しますのでお楽しみに！

トレンチコート　176,000円（税込）
ウールライナー付き　＋33,000円（税込）～

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今日は新しいメニューのお知らせです。
チェスターフィールドコート、ポロコートに続き、「トレンチコート」のオーダーをスタートします。

トレンチコートのルーツには諸説ありますが、第一次世界大戦（1914～1918）に英国陸軍が塹壕（トレンチ）戦で使用したことから、その名が付きました。塹壕と言う過酷な環境の寒さや風雨から身を守るために、当時は撥水性を備えたウール・ギャバジンで作られていました。
戦争が終わった1920年代に、素材がコットンに替わってタウンウェアとして男女問わず浸透していき、代表的なコートの一つになります。

ファッションアイテムの中で、トレンチコートほど映画と結びついているモノは無いかもしれません。
カサブランカ（1942）のハンフリー・ボガート、サムライ（1967）のアラン・ドロン、ピンクパンサー3（1976）のピーター・セラーズ、アンタッチャブル（1987）のケビン・コスナー、ディックトレイシー（1990）のウォーレン・ベイティなど数え上げればキリがありません。
女優ならオードリー・ヘップバーン、ソフィア・ローレン、マレーネ・ディートリヒ…男女どちらが着ても格好良いアイテムってなかなか無いですよね。

長年定番として愛されてきたトレンチコートですが、最近はやたらに着丈が短かったり、コストダウンのために省かれたパーツがあったり、私が格好良いと思えるトレンチコートを手に入れるのは難しい時代になってしまいました。
手に入らないのなら作ってしまおう！と思い立ち、2度の試作を経て、ご注文いただける環境が整いました。

まだまだ書きたいことはあるのですが、とっても長くなりそうなので、今日はおおまかなサービス内容を説明します。

・オーダーですので身幅や着丈などは細かく指定できます。体型補正も可能です。
・衿の幅やポケットの形状など、デザインを変更することはできません。ボタンやバックルの色は選択できます。
・生地は、トレンチコートに適したコットンギャバジンを4種（34色）、英国Brisbane Mossのコットンドリル・SHAKESPEAREを6色用意しました。後日画像付きで紹介します。それ以外の生地（ウールなど）で作ることも出来ますが、都度見積もりをさせていただく形となります。また、トレンチに使える素材かどうか確認の時間が必要な場合があります。
・価格（上記コットンを使用した場合）は、税込176,000円（税抜160,000円）です。
・取り外し可能な（例えばウールの）ライナーを付けることが可能です。現在サンプルを製作中です。当店取り扱いの生地から選ぶことができ、生地によって料金が異なりますが、税込33,000円からになります。
・納期は約1ヵ月です（工場の稼働状況により若干前後します）。

それでは仕上がりサンプルをご覧ください。
画像1枚目は、首元を開けた一般的な着方。2枚目は、上まで閉めた防寒性の高い着方です。
どちらもベルトは手で結んでいますが、もちろんキチンとバックルに通して締めることもできます。
その他のディテールについては後日説明します。

最後に、銀幕のスターの画像でも載せようと思ったのですが、つい目に入ってしまった「捕まった宇宙人」。両脇の男性がトレンチコートだったので、今日はこの画像で締めさせていただきますm(__)m

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S様よりご注文をいただいたシューズの仕上がりです。

デザイン：MD-02 V-tip derby
革：STe-10(ステアエンボス黒)
ソール：タフソール(ラバーソール)

品番に「MD」と付くデザインは、丸みのあるシルエットのMD木型を使用しています。フィッティングの特徴は、甲から土踏まずにかけてしっかりと足をサポートし、前足部は広めで指先はリラックス、という感じです。

そんなカジュアル向けの木型に、どんな革を組み合わせるか。それによって仕上がりが大きく変わってきます。
スムースレザーを使えば、ラフになり過ぎず、ビジネスカジュアルに適した雰囲気になります。
今回のようなエンボス（型押し）レザー、もしくはスエードなどを使うと、ワークシューズやミリタリーシューズを思わせるカジュアルシューズになります。

どちらかが正解というわけではありませんので、どんな靴にしたいか考えながら、革選びを楽しんでください。迷ったときは、いつでもアドバイス差し上げます。

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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M様よりご注文をいただいたシャツの仕上がりです。

衿型：セミワイドカラー
生地：サックスブルー 綿100%
カフ：小丸型

間もなく9月、上着を着たりネクタイを締めたりすることを意識したシャツを新調する季節になりました。ノーネクタイが前提の場合はボタンダウンやカッタウェイが人気ですが、ネクタイを締める場合には、今回ご注文をいただいたセミワイドカラーが人気です。
現在最もベーシックと呼べる、常に1枚は持っておきたい衿型です。

昨日は靴の修理について書きましたが、季節の変わり目になったら、身に着けるモノを一通り確認してみてください。確認するのは、修理が必要な状態かどうかだけではありません。例えば、自分が持っているシャツはどんなデザインや色のモノがあるのか、確認してみてください。

一番好きなモノばかり買っていると、白いシャツが1枚しかなかったり、カジュアルな衿型ばかりになっていたり、意外な偏りが起こっているものです。
特にシャツは、スーツや靴より寿命が短く入れ替わりが早いので無意識に偏りが起こりやすいアイテムです。時々俯瞰して、バランス調整をしてみてはいかがでしょうか。

M様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

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私の靴の革底に、穴が開きました（画像の赤丸部分）。
靴には、修理のタイミングを知らせてくれるサインがいくつかありますが、底に穴が開くのも重要なサインです。

グッドイヤー製法の靴は底が二重（中底と本底）になっており、今はまだ本底（アウトソール）に穴が開いただけですので、靴の中に直接ゴミや水が入ってくるような状態ではありません。
しかしこれを放置すると、靴の中のパーツを傷めたり、（本底と中底の間に）汚れが入り込んでしまいカビの原因になるなど、靴の寿命を縮める深刻なダメージに繋がりかねません。本底に穴が開いたら、すぐに次のどちらかの処置をしてください。

①ハーフラバーを貼る
底の前半分に薄いラバーを貼る修理です。比較的安価ですが、将来オールソールをするまでの時間稼ぎ的な意味合いが強いと思ってください。

②オールソール（底の張り替え）
ハーフラバーより費用はかかりますが、底（ソール）や踵（ヒール）を新しいものに交換します。

①と②のどちらにするか判断する基準は、一言では言えません。
ソール以外の部分が傷んでいてそれほど永く履けないと判断すれば、①が良いでしょう。
踵があまり減っていないので、オールソールでカカトまで交換してしまうのはもったいない、という理由で①を選ぶこともあると思います。今月はお小遣いが少ないのでできるだけ安く、というのも大事な基準です。
信頼できるお店に相談してみて、メリットデメリットを聞いたうえでどちらの修理にするか判断することをおすすめします。

この靴は、少し前にヒール交換をしたばかりなので、ハーフラバーを貼ろうと思っています。
皆さんも夏から秋へ季節が変わるタイミングで、靴をチェックしてみてください。

ハーフラバー　2,860円（税込）～　
オールソール　16,500円（税込）～

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9月の営業日のお知らせです。
平日は12～20時、土日祝日は12～19時の営業となります。
外出のため、9/5（火）は16時閉店になりますのでご注意ください。

当店は完全予約制ではありませんが、ご予約のお客様が優先になりますので、事前予約をおすすめしております。営業時間内のご来店が難しい場合、営業時間外でも可能な限り対応致しますので、ご希望がある方はご相談ください。
来月も皆様のご来店をお待ち申し上げております。

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S様よりご注文をいただいたブーツの仕上がりです。

デザイン：CS-122 サイドゴアブーツ
革：C.F.ステッド スーパーバック黒
ソール：革底＋ヴィンテージスチール

皆さんは、スーツに合わせる革靴といえばどのようなデザインを思い浮かべますか？
そのほとんどは短靴（shoes、くるぶしより低い靴）ではないでしょうか。
ブーツを履いている人もいますが、多数派ではありません。
これは昔からそうだったのでしょうか。

1867年に書かれた片山淳之助（福沢諭吉のペンネーム）の著作「西洋衣食住」（画像2枚目）で沓（くつ、シウーズ＝shoes）として紹介されているのは、なんとサイドゴアブーツです。

ここで気になるのが、「くるぶしより高いのにshoesなの？」という点です。当時は、くるぶしが隠れるかどうかが基準ではなく、画像のような（現代で言うところの）ショートブーツくらいの高さまではシューズと定義されていたようです。つまりサイドゴアブーツは、雨用の履物とされていた「ブーツ」ではなく、もっと汎用性の高い「シューズ」という位置付けでした。
そういえば、坂本龍馬が履いていたのもサイドゴアブーツでした。

そう考えると、サイドゴアブーツはもっとビジネスで履いて良いデザインなのではないでしょうか。
少しカジュアルな雰囲気も兼ね備えているので、ベーシックなビジネススーツだけではなく、ビジネスカジュアルにも対応できるのも便利なところです。
伝統あるデザインなのにカジュアルへの対応力もある、再注目していただきたいデザインです。

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～
ブーツ　50,600円（税込）～

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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厳しい残暑が続きます。
秋冬の服装のことなど考えたくもないという方も多いでしょうが、やはり着道楽にとっては楽しいシーズンですから、待ちきれないお客様からコートのお問い合わせなども増えてきています。

というわけで、U様よりご注文をいただいたチェスターフィールドコートの仕上がりです。

生地：Leichtfried Loden クラシック540ヒマラヤローデン wool80%/alpaca20% 540gms
デザイン：3つボタン、比翼仕立て

　

当店のチェスターフィールドコートの定番素材の一つと言えば、オーストリアはLeichtfried（ライヒットフリード）社のローデンクロス。縮絨（しゅくじゅう、縮めること）することにより、コートに必要な高い防風性を実現しています。メルトンやフランネルより滑りのある触感も好評です。

ローデンクロスは、オーストリアとイタリアにまたがるチロル地方に伝わる伝統的な素材ですが、特に緑色は「ローデングリーン」と呼ばれ、ローデンクロスを象徴する色とされています。
ビジネス用のチェスターフィールドコートと言えば、ブラック、ダークネイビー、チャコールグレー、キャメルあたりが一般的ですが、ここでローデングリーンをチョイスされるあたり…ツウでいらっしゃいます(^^;)

コートを注文するのはまだ早いと思っていらっしゃる方、ギリギリのタイミングで慌てることの無いよう、生地だけでも決めておくとスムースです。見るだけでも大歓迎ですので、ぜひ店頭でご覧ください。

U様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーコート　143,000円（税込）～

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英国のミル（織物工場）・William Halstead より「CHURCHILL」（チャーチル）と名付けられたヘヴィウェイトのコレクションが届きました。
洒落者として知られた第二次世界大戦中の英国首相、ウィンストン・チャーチルをイメージした、クラシックなコレクションです。

35の色・柄がありますが、柄はグレンチェック、ヘリンボーン、ストライプ、ピンヘッド、バーズアイなど、色もネイビー系、グレー系、ブラウン系とベーシックなものばかりです。まぁ、このコレクションに変わり種は不要、直球の球威だけで勝負です(^^;)

全てWool100%、目付は3種類、390gms、410~430gms、そして1品番だけ（コート用？）580gmsです。
しっかりとした重みがあり、仕立てた姿が美しく、耐久性が高くシワになりにくい。秋冬スーツの本来の姿を思い出させてくれるような素材です。

この生地に興味がある方は、Holland & Sherry の「CITY OF LONDON」（画像3枚目）や、HARRISONS の「FINE CLASSICS」あたりが比較対象になると思います。全て店頭でご確認いただけますので、実物を見比べてみてください。

●William Halstead ‘CHURCHILL’の場合●
スーツ　112,200円（税込）～

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