店主の郷間です。

梅雨明けはもう少し先のようですが、早くも夏のような暑さがやってきました。
暑さに体が慣れていないせいか昨夜の蒸し暑さはかなり不快に感じ、なんだか先が思いやられます(^^;)

私にとって、そんな辛い季節の愉しみのひとつが、レザーサンダルを履けること。
画像のグルカサンダル（Ofsl・Isopoda）は2020年の夏から履いていますので、今年で4年目に入ります。履き込むごとに中底（足の裏が触れる部分）の繊維が潰れ、ヌメりのある触感に変わっていくのが良いんですよね。

このサンダルは既製品ではなく「手づくりキット」です（作り方は難しくありません）。
私がこのサンダルに愛着があるのは、自分で作ったという理由もあるのだと思います。
また、自分の足に合うように（ベルトの長さなどを）調整して作れるのも良いところ（というか実はこの点が一番気に入っています）。

年々厳しくなる夏、お気に入りのサンダルでもなければやっていられませんよね(^^;)
気になっている方は梅雨が明けるまでにご準備を！

[Ofsl オフスル]本革グルカサンダル作成キット Isopoda　9,680円（税込）
[Ofsl オフスル]本革グルカサンダル作成キット Isopoda バックベルト付き　11,330円（税込）
[Ofsl オフスル]本革グルカサンダル作成キット Isopoda 手染め加工　12,980円（税込）
[Ofsl オフスル]本革グルカサンダル作成キット Isopoda 手染め加工 バックベルト付き　14,630円（税込）

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
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店主の郷間です。

H様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン：MD-02 V-tip derby
革：アノネイボカルー黒
ソール：TUFFSTUD（ラバーソール）

当店のオーダーシューズで選べる3つの木型のうち、もっともカジュアルなフォルムなのが「MD」。
ビジネスカジュアルや休日カジュアルに適しています。

そんなMD木型の中でも、ビジネススーツと合わせる方が多いのがこのVチップです。
カントリーシューズを起源とするUチップの流れを汲むデザインではありますが、爪先の切り替え部分がU字からV字になるだけで、ちょっと洗練された雰囲気になるのが面白いところです。

そんな守備範囲の広い1足ではありますが、硬めのビジネスシーンやフォーマルには向きませんのでご注意ください。

H様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

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店主の郷間です。

F様よりご注文をいただいたジャケット＆トラウザーズの仕上がりです。

生地：(上)Harrisons of Edinburgh MERSOLAIR Linen100% 350g (下)Wool100% 290g
デザイン：(上)段返り3つボタン(下)ノータック
仕立て：SILVER LINE

ビジネスカジュアルスタイルにリネン（麻）を取り入れるのであれば、ジャケットから始めることをおすすめします。

リネンといえばシワがつきもの。それがアジになってウールには無い風合いが出るのがリネンの良さですが、程よい箇所に適度に入っているから格好良いのだということを忘れてはいけません。ジーンズで言うところの「ヒゲ」とか「ハチノス」に近い感覚ですね。全体的にシワが入りグチャグチャなのは褒められたものではありません。

そう考えると、リネンのトラウザーズはウールよりちょっと気を遣います。
椅子に腰かけたり、しゃがんだり、上半身より動きが大きいため、穿き方によっては（アジを通り越した）シワになりやすいのです。
その意味で、ネイビーのリネンジャケットとグレーのウールトラウザーズと言う今回のご注文は、良いお手本だと思います。

F様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

ジャケット　44,000円（税込）～
トラウザーズ　23,100円（税込）～
堀口切子ピンズ（ラペルピン）16,500円（税込）

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店主の郷間です。

おかげさまで当店は8月20日で開店から丸6年を迎えます。
挨拶にはまだちょっと早いのですがなぜこんなことを書くのかというと、開店前の窓拭きの際に、扉の経年劣化をあらためて感じたからです。

日光や風雨にさらされて、チャコールグレイだった色はかなり色褪せ、雨の跡も残っています。ヒビも入ってしまいました。向かって左側の取っ手は真鍮ではなく鉄製なので錆びています。
これらは経年「劣化」ですが、ここからどう経年「変化」に変えて愉しむかを考えていたら楽しくなってきました^^

昔、ファッションの先輩がこんなことを教えてくれました。
「ツイードジャケットのエルボーパッチ（肘当て）は、新品の時ではなく、肘に穴が開いてから付けるから格好良いんだ」
これこそまさに劣化を変化に変えるということですよね。

というわけで、いつになるか分かりませんが時間のあるときに手を入れようと思っています。
新品の時より格好良くなるかなぁ…

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「新・ラグジュアリー」（安西洋之・中野香織著）という本を読みました。

ラグジュアリー（豪華な、贅沢な）ブランドとは何か、今後どうなっていくのか、サステナビリティとの関係などについて歴史や美術などと関連付けながら語る、興味深い本です。

私は自分の店がラグジュアリーだと思ったことは無かったのですが、これからのラグジュアリーは19世紀の英国で起きたアーツ・アンド・クラフツ運動のような手仕事が評価されていくのではないかという著者の意見を読むと、目指すところは似ているのかもしれません。既にラグジュアリー業界に片足の小指くらいは突っ込んでいるのでしょうか(^^;)

明確な答えを教えてくれるわけではなく、考えるヒントをくれるような内容なので、考える動機がない人にはピンとこない本だと思います。私はとても勉強になりました。気になる方は読んでみてください。

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店主の郷間です。

A様よりご注文をいただいたシャツの仕上がりです。

衿型：ロールドレギュラーカラー
生地：サテン・ライトグレイ 綿100%
カフ：角落型

ビジネススタイルのカジュアル化に伴い、これまでのような「白かサックスブルーの二択」という考え方に縛られる必要のない職場が増えてきているのではないでしょうか。
上着もネクタイも着用しない場合、主役になるのはシャツでしょう。

ただ、ビジネスカジュアルの服装マナーはまだまだ手探りの部分が多いので、例えばいきなり真っ赤なシャツを着るのは突っ走りすぎだと思います(^^;)
そこで、まずは淡い色のシャツにトライしてみてはいかがでしょうか？

ビジネスカジュアルでも使えそうな淡い色のシャツと聞いて思い浮かぶのは何色ですか？
ベージュ、黄色、ピンクあたりでしょうか。
今日はそこにもう1色、ライトグレイを追加してみてください。

濃い（黒に近い）グレイだとビジネスシーンでは浮いてしまう事も多く、コーディネートも全身モノトーンなどに限定されてしまいますが、ライトグレイは白に近い感覚で使うことができるので、秋になって上着を着た場合でも合わせやすく便利です。
黄色やピンクと比べて引き締まった印象なので、シーンによって使い分けてみても良いと思います。
ビジネスカジュアルスタイルにライトグレイのシャツをお試しください！

A様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

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店主の郷間です。

S様よりご注文をいただいたシューズの仕上がりです。

デザイン：ES-172 Lazyman
革：アノネイボカルー黒
ソール：レザーソール（革底）

靴紐部分はイミテーションになっていてその脇にあるゴムでフィットさせる、いわゆるレイジーマンと呼ばれるデザインです。
私自身は数年前からレイジーマンを展開したいと思っており、ようやく昨年、念願叶って受注できるようになったのですが、まだメーカー（宮城興業）のホームページやカタログにも掲載されていないため、ご存じないお客様も多いようです。

そんな風にゆっくりとスタートしたレイジーマンですが、店頭で実物をお見せしたり、ブログを書いたりすることでお客様にも少しずつ浸透しているようで、着実にご注文が増えてきています。
ストレートチップなどとは違って全てのブランドが展開しているデザインというわけではないので、既製品では選択肢が少なく、だったらオーダーしてしまおう！というお客様が多いようです。

S様はフィットする既製品が見つからずにオーダーに至りましたが、既製品にはない色（例えばグリーンやグレイなど）で作ったり、ラバーソールにして脱ぎ履きが楽な雨用の靴にしたり、どんなレイジーマンにするかはお客様のご要望次第です。
個性的なご注文、お待ちしてます^^

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ　46,200円（税込）～
（レイジーマンは税込50,600円～）

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店主の郷間です。

繊研新聞の記事によると、2022年の日本の衣類供給量のうち、国内で生産されたものは僅か1.5％（前年比0.2％減）なのだそうです。供給量全体はコロナ禍の最悪期から反転していますが、国内生産は未だに落ち続けているのです。
私は5月19日の記事で、コロナなどの影響による国内のアパレル工場の生産力の縮小について書きましたが、それを裏付けるような統計です。

驚いたことに、大幅に伸びたのはミャンマー（前年比62.3％増）だそうです。
記事によると「人権の観点で欧米からの受注が減少し、空いた生産スペースに日本のオーダーが入った」とのこと。
ミャンマーは2021年に国軍が政権を掌握し、人権弾圧が日本でもニュースになっていますので、私は日本も欧米と同様に距離を置く方向なのだと思っていたのですが、全く逆でした。う～む…

国内の産業を応援するもしないも、軍事政権を支持するもしないも個人の自由ですが、この文章を読んだのも何かの縁、皆さんが身に着けているモノがどこで作られているのか、それだけでも確認してみてはいかがでしょうか？

さて、7月の営業日のお知らせです。
平日は12～20時、土日祝日は12～19時の営業となります。
7/2（日）は日曜日ですが休みになりますのでご注意ください。
7/4（火）は勉強会参加のため16時に閉店致します。

当店は完全予約制ではありませんが、ご予約のお客様が優先になりますので、事前予約をおすすめしております。営業時間内のご来店が難しい場合、営業時間外でも可能な限り対応致しますので、ご希望がある方はご相談ください。
来月も皆様のご来店をお待ち申し上げております。

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T様よりご注文をいただいたブレザーの仕上がりです。

生地：CORDURA COMBAT WOOL メッシュ wool52% nylon25% polyester23% 232gms
デザイン：ダブルブレスト6つボタン
仕立て：SILVER LINE

私には、転機と呼べるほど大袈裟なものではありませんが、靴の仕事がしたくて山形に移り住んだり、独立して今の店を開いたり、いくつかの変化がありました。
そんな過去の出来事を思い出す時には必ず、そのころ身に着けていた靴や服のことが無意識に浮かんできます。当時の風景の中に、相棒として支えてくれた靴や服が映っている、という感じです。
あまり人に話したことが無く上手に説明できない感覚なのですが、なんとなく分かっていただけるでしょうか。

今回ご注文をいただいたT様は、最近お仕事をやめてこれから新しい挑戦を始められるそうです。
期待と不安が入り混じる時期を共に歩み、将来良い思い出として振り返る時に、T様の記憶の片隅にこのブレザーがあったら、こんなに嬉しいことはありません。

T様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダージャケット　44,000円（税込）～
堀口切子ピンズ（ラペルピン）16,500円（税込）

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店主の郷間です。

A様よりご注文をいただいたシャツの仕上がりです。

衿型：ロールドレギュラーカラー
生地：ギンガムチェック・ブラウン 綿100%
カフ：角落型

そろそろ上着を着ているビジネスマンをみかけなくなる季節になりました。
でも上着とネクタイを省いただけで、シャツはいつもと同じという人が多いので、手抜き感は否めません。

そんな時は上着・ネクタイ無しに適した衿の形を選ぶのも効果的ですが、最も簡単に印象が変わるのは、普段ビジネススーツには使わない生地のシャツにしてしまうことです。

そこでおすすめなのが、ギンガムチェック。
規則正しい等幅の格子柄は、他のチェックよりドレッシーな印象で、ビジネスカジュアルスタイルに取り入れやすいと思います。ジャケパンとの相性も良好ですし、上着を脱いでも派手過ぎず程よいカジュアル感です。

せっかくカジュアルになったのであれば、もっとそれを積極的に楽しむ人が増えて欲しいと思っています。
ただ、ビジネスカジュアルについてはどの程度までカジュアルな服装が許容されるのか、職場ごとに微妙に考え方が異なるようなので、一方的なアドバイスはできません。
皆様の職場の雰囲気をお聞かせいただいた上で、一緒に考えて参りましょう。

A様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　13,200円（税込）～

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