「洋装か和装か」についての回答
2019/11/04
店主の郷間です。
先日の記事で永井荷風の「洋服論」について書きましたが、装いについて無料の電子書籍を掘って(探して)みると他にも色々出てきます。
今日は宮本百合子の『「洋装か和装か」についての回答』(1925年初出)を紹介します。
書籍と呼べるのか?と思うほど短いので全文引用します。著作権も切れてますしね。
「日本服も洋服も、本ものなら負けず劣らず美しいからすきです。
自分がきるのでは、現在の自己の環境のために和装一方です。」
これだけです(^^;
まず、プロレタリア(労働者)文学の作家である宮本にこのような著作があることが驚きです。
当時の日本で「本もの」を身に着けることができるのは、資本家や役人など限られた人だったのではないでしょうか。
来歴を調べてみると、豊かな家庭に育った彼女がプロレタリア文学に傾倒する前に書かれた文章のようですね。
それはさておき、「本もの」という言葉がずっと気になっています。
明確な定義などありませんし、時代によっても変化していくものだと思いますが、少なくともお客様に「本ものです」と胸を張れるような商売をしたいな、とあらためて思った3連休の最終日です。
毎回のように記事の文末でオーダーシャツフェアのお知らせをしてきましたが、そろそろ区切りをつけてお知らせは止めます。
フェア用の生地はまだ残っていますので、興味のある方は店頭でお尋ねください。
フィボナッチ紳士洋品店
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