諭吉と龍馬のサイドゴアブーツ
2023/08/22
店主の郷間です。
S様よりご注文をいただいたブーツの仕上がりです。
デザイン:CS-122 サイドゴアブーツ
革:C.F.ステッド スーパーバック黒
ソール:革底+ヴィンテージスチール


皆さんは、スーツに合わせる革靴といえばどのようなデザインを思い浮かべますか?
そのほとんどは短靴(shoes、くるぶしより低い靴)ではないでしょうか。
ブーツを履いている人もいますが、多数派ではありません。
これは昔からそうだったのでしょうか。
1867年に書かれた片山淳之助(福沢諭吉のペンネーム)の著作「西洋衣食住」(画像2枚目)で沓(くつ、シウーズ=shoes)として紹介されているのは、なんとサイドゴアブーツです。

ここで気になるのが、「くるぶしより高いのにshoesなの?」という点です。当時は、くるぶしが隠れるかどうかが基準ではなく、画像のような(現代で言うところの)ショートブーツくらいの高さまではシューズと定義されていたようです。つまりサイドゴアブーツは、雨用の履物とされていた「ブーツ」ではなく、もっと汎用性の高い「シューズ」という位置付けでした。
そういえば、坂本龍馬が履いていたのもサイドゴアブーツでした。

そう考えると、サイドゴアブーツはもっとビジネスで履いて良いデザインなのではないでしょうか。
少しカジュアルな雰囲気も兼ね備えているので、ベーシックなビジネススーツだけではなく、ビジネスカジュアルにも対応できるのも便利なところです。
伝統あるデザインなのにカジュアルへの対応力もある、再注目していただきたいデザインです。
S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。
オーダーシューズ 46,200円(税込)~
ブーツ 50,600円(税込)~
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