樟脳の防虫剤
2023/03/28
店主の郷間です。
今年は暖かくなるのが早かったので、服装も春物に切り替わるのが早そうです。
今日は衣替えで必要になる防虫剤のうち、樟脳(しょうのう)について紹介します。
防虫剤には大きく4種ありますが、それについては2020年6月19日の記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
普段はピレスロイド系の防虫剤を使うことが多い私ですが、今年は樟脳を使うことにしました。
樟脳とはクスノキから抽出された結晶で、起源は紀元前など諸説あるようですが、日本に伝わったのは豊臣秀吉の朝鮮出兵がきっかけだったというのが通説になっています。
現在の主な用途は防虫剤ですが、カンフルと言う別名の通り、強心剤として使われていた時代もありました。
化学合成でも作った樟脳も存在するため、クスノキから抽出されたものは天然樟脳と呼ばれます。


今回購入した天然樟脳は小袋が付属していたので、小袋に小分けして防虫剤にします。小袋が無い場合は、茶葉を入れて急須に入れる「お茶出しパック」などでも代用できます。
特徴は、ニオイがあること。ただ、皆さんがイメージする押し入れやタンスの中の嫌なニオイは、おそらくナフタリンかパラジクロロベンゼンだと思います。
樟脳のニオイは清涼感のある、例えていうならミントというかメンソレータムというかヴィックスヴェポラップという感じです(^^;)どんなニオイだか嗅いでみたい方は店頭でお申し出ください。
使用上の注意は3点です。
①飲み込まないこと。「天然」という言葉で勘違いしがちですが飲み込むのは有害です。小さな子供がいる家庭は避けたほうが良いかもしれませんね。
②ニオイのある他の防虫剤(ナフタリン、パラジクロロベンゼン)と併用しないこと。お互いが反応し溶けてしまう可能性があります。
③直接衣服につかないようにすること。
難しいことは何もありません。
ニオイが好きではない方はピレスロイド系をおすすめしますが、そうではない方は一度試してみてはいかがでしょうか。
フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
http://www.fibonacci.tokyo.jp/
https://fibo.stores.jp/ (オンラインストア)
https://bit.ly/3CPpV7R (メルカリショップ)
https://www.facebook.com/fibonaccijp/ (Facebook)
https://twitter.com/Fibonacci_JP (Twitter)
https://www.instagram.com/fibonaccitokyo/ (Instagram)
https://podcastranking.jp/1659942771 (ポッドキャスト)