店主の郷間です。

今日の東京は、寒の戻りで雪混じりの雨が降っています。
3月にもなるとアパレル業界人は春物を着るのが常識ですが、私は今日もツイードジャケットです(^^;)

さて、I様よりご注文をいただいたオーダーシャツの仕上がりです。

衿型：ピンホールカラー
生地：リンクルフリー・ピンオックス白 綿100%
カフ：ダブルカフス
ボタン：高瀬貝

衿がピンで固定されるために剣先が浮くことがなく、上品な印象のピンホールカラー。
言うまでもありませんが、ネクタイを締めることを前提にした衿型です。

なぜわざわざこんなことを書くのかというと、最近はビジネスシャツのご注文を受ける時「ネクタイを締めるかどうか」の確認をしなければならなくなってきているからです（それによっておすすめする衿の形も変わります）。
少し前まで、ビジネスシャツには必ずネクタイを締めるものでした。
その感覚で接客していると話が嚙み合わなくなってしまうのです。

話は逸れますが、最近「公衆電話が使えない」「電子マネーを使っているのでお釣りの概念が分からない」子供が増えているそうです。私が子供の頃も、上の世代から見れば似たような心配をされていたのでしょうから、こんなことを憂いたくなるのは歳のせいかもしれません(^^;)
それはさておき、いつの日か「ネクタイを締めることを知らない」世代が出てくるのでしょうか。
できればずっと、お客様にピンホールカラーのシャツをおすすめできる時代が続いて欲しいものです。

I様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシャツ　12,100円（税込）～

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