ダンサーの革靴
2022/03/20
店主の郷間です。
S様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。
デザイン:ES-25 saddle shoes
革:ステア白×キッド(山羊革)パープル
ソール:レンガソール(ブリックソール)
明るいパープルの山羊革は通常の選択肢にはありませんが、工場の倉庫に眠っていたモノを使わせてもらいました。
今回のご注文をきっかけに、お客様から色々なことを教えていただきました。
S様はプロのダンサーで、ダンス用の靴を作りたいとご来店されました。
ダンスにも様々なジャンルがあるそうですが、中でもロッカーとかポッパーと呼ばれる人たちが履く靴は、Hush Puppies(ハッシュパピー)が定番なんだそうです。
裕福ではないアメリカのストリートダンサーでも買える値段だったこと、そして適度に滑るスポンジ製のアウトソールがダンス向きだったのがその理由のようです。
こういう話、大好きです。
それでそれで?
ところがハッシュパピーの「踊れる靴」は廃番になり(当時、それを知ったダンサー達はその靴を買い溜めしたそうです)、現在ではオークションなどで手に入れるしかなくなってしまったとの事。
そこで、当店のオーダーシューズのレンガソール(ブリックソール)に興味を持っていただいたのだそうです。
このソールは軽く柔らかいので私は好きですが、滑りやすいので、お客様にも「雨の日はお気を付けください」とお伝えするようにしています。
まさか「滑るのが良いんだよ」なんて方がいらっしゃるとは思いも寄りませんでした(^^;)
納品時の試し履きでもソールの感触を確かめるような履き方をされていたのが印象的でした。
ステージで履いてみないと最終的な評価はできないと思いますが、とりあえずの合格点はいただけたようです。
ダンサーの定番シューズがハッシュパピーだったこととその理由、そして当店のオーダーシューズがダンス用に機能しそうであること。
メーカー時代から数えると革靴に携わって17年ほどになりますが、まだまだ知らないことは多いものです。
S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。
オーダーシューズ 41,800円(税込)~
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フィボナッチ紳士洋品店
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