桑原甲子雄「東京・昭和モダン」
2021/06/30
店主の郷間です。
先日、国立新美術館で観た「ファッションインジャパン1945-2020 流行と社会」。
盛りだくさんの内容だったのですが、タイトルからもわかる通り、スポットを当てていたのは主に戦後のファッションでした。
もう少し前のファッションも観たかったな…と言う気持ちがあり、戦前・戦中を代表する写真家の一人、桑原甲子雄(きねお)の図録を入手しました。1995~1996年に開催された写真展の図録です。
桑原は戦後、カメラ雑誌の編集や写真評論に活動の軸を移したため、作品は1930年代のものが中心です。
身近な題材ばかりなのにその時代の熱気が感じられるような作品を多く残していますが、装いの記録としても非常にリアルです。
画像2枚目、1935年の銀座。
この時代のモボ(モダンボーイ)・モガ(モダンガール)と呼ばれるスタイルは、近代化の象徴ですね。
このあと戦争がはじまると、簡素な国民服だらけの時代になってしまいます。
画像3枚目、1934年6月の帝国ホテル前。
東郷平八郎の国葬に集まった群衆ですが、皆さんハットが決まっていますね。
よーく見ると、シャツの衿の形もカッコ良いものが多いんですよね。この時代を参考に新しい型紙起こそうかなぁ…
この秋冬の新しい提案の準備もそろそろ大詰めです。
色々と刺激をもらえる図録でした。
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