こんなときは靴磨き
2020/03/14
店主の郷間です。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、自粛ムードが漂っています。
「拡大防止が第一だ」とか「過度に自粛すると経済が止まってしまう」といった様々な意見があるようですが、ここでは自粛の是非を述べるのではなく、外出しない(できない)ときの過ごし方についてお話ししたいと思います。
普段忙しい方は家族と一緒に過ごすのも良いでしょう。のんびりと読書をするのも良いかもしれません。そんなことは私が言うまでもありませんね。
そこで私がお勧めしたいのは「靴磨き」です。
よほどの靴好きでなければ、つい革靴のお手入れは疎かになってしまいがちです。
外出できない今こそ、靴磨きのチャンスです。
と言うわけで靴磨き(スムースレザー)の流れを説明しますね。
①ブラッシング
大きいブラシでホコリを落とします。
②汚れ落とし
リムーバー(汚れ落とし)で拭きます。革の表面に残っている汚れやクリームを落とすだけですので、強く擦りすぎないよう注意します(革が痛みます)。リムーバーが無い場合は水で濡らして硬く絞った布で拭きます。
③デリケートクリーム
革に水分を与えて乾燥によるひび割れを防ぎます。デリケートクリームを布に取り、全体的に馴染ませます。
④乳化性クリーム・油性クリーム
クリームに含まれている油脂が革に潤いを与え、ロウ分が艶を出してくれます。
様々な色のクリームがありますので、元々の革の色に近いクリームを使えば、あせてきた革の色を補ってくれる効果もあります。
少量(米粒1~2粒)を専用のブラシ(使い古しの歯ブラシでも可)に取り、全体に伸ばします。
そのままではクリームが均一に塗られていないので、大きなブラシを使って均一に馴染ませます。
⑤油性ワックス
ほとんどがロウ分で構成されていますので、艶を出したい部分に使用します。ひび割れが起こりやすくなりますので革が屈曲する箇所には使用しないでください。
以上が一通りの流れです。
もっと手短に済ませたい場合は①と④だけで問題ありませんが、数回に1回は汚れ落としを行なってください。
画像左から、リムーバー(1,600円)、デリケートクリーム(1,000円)、油性クリーム(2,200円)、油性ワックス(1,200円、いずれも税抜)。
自粛ムードに加えて、東京は雪が降って参りました。
今日は靴磨きに勤しみましょう。
フィボナッチ紳士洋品店
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