日本の手仕事
2026/04/13
店主の郷間です。
突然ですが、以下の引用をお読みください。
「吾々は日本人でありますから、出来るだけ日本的なものを育てるべきだと思います。(中略)西洋の模造品や追従品でないもの、即ち故国の特色あるものを作り、またそれで暮らすことに誇りを持たねばなりません。たとえ西洋の風を加味したものでも、充分日本で咀嚼されたものを尊ばねばなりません。(中略)故国に見るべき品がないなら致し方ありません。しかし幸いなことに、まだまだ立派な質を有ったものが各地に色々と残っているのであります」(「手仕事の日本」柳宗悦著より)
大正から昭和にかけて、失われつつある手仕事を再評価する運動「民藝」を提唱した、柳宗悦(やなぎむねよし)が戦時中に書いた文章です。
それから80余年、ますます機械化・西洋化は進みました。
手軽に買える量産品が増えたことで、日本人の生活レベルは底上げされ豊かになりました。
また、私が革靴やスーツと出逢えたのは西洋化のおかげです。
しかし、その間に失われてしまった文化や技術があることもまた事実です。
安価なものと高価なもの、西洋風のものと日本風のものがバランスよく共存できれば良かったのですが、そう上手くはいきませんでした。
とはいえ、日本の手仕事が完全になくなってしまったわけではありません。
これからますますそれらの手仕事が日本古来のスタイルだけで生き残るのは難しくなるであろうことを考えると、柳が言うところの「西洋の風を加味し」「充分日本で咀嚼された」ものを作り出していけるかどうかが鍵になるのではないかと思います。

その意味では、堀口切子のカフリンクスやラペルピンは、伝統の技術やデザインを生かして西洋的なものを作った良い例ではないでしょうか。
江戸切子は江戸時代に始まったものですが、そもそも西洋のカットグラスがルーツですので、他の伝統工芸と比べて西洋との親和性が高いという理由もあるのでしょう。
それでもやはり、お猪口などのイメージが強い江戸切子の職人が、洋装に違和感のない洗練された小物を作っているということは凄いことだと私は思います。

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