伝統と洗練のセミスクエアトウ
2026/02/23
店主の郷間です。
H様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。
デザイン:SQ-001 Cap-toe Oxford
革:KI-W10(蝋引きキップ黒)
ソール:革底(レザーソール)


2024年に追加された比較的新しい木型にも関わらず、今やESに並ぶベーシックな選択肢として人気なのが、セミスクエアトウの木型「SQ」です。
スクエアトウ、つまり角張ったつま先の革靴は、紀元前の古代ギリシャ時代に生まれたのではないかと言われています。当時の靴は左右の区別が無かったため、角張っていたほうが作りやすいという事情があったようです。その後、左右別々に靴を作る時代になっても、スクエアトウは主流のデザインのひとつとして残り続けました。
私が記憶しているところでは、1970年代から90年代前半くらいにかけての革靴はかなりスクエアトウのものが多かったように思います。手元にちょうど1970年のメンズクラブがあったのでページをめくってみたら案の定スクエアトウだらけでした(画像3枚目)。

いま見ると、完全に長方形と言っていいほど四角いつま先です(^^;)
流行っているうちは良いのですが、流行であるということはいつか廃れるということでもあります。このようなスクエアトウもいつしか野暮ったく感じられるようになり、代わりに台頭してきたのが(以前から存在はしていたのですが)セミスクエアトウです。
伝統的なスクエアトウの一種でありながら、つま先の形状がシャープであるために洗練された印象もあり、その絶妙なバランスが好まれたのでしょうか、それ以降ラウンドトウと共に革靴の主流となっています。ベーシックな革靴をお探しの方は、ぜひセミスクエアトウも候補に加えてみてください。
H様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願いいたします。
オーダーシューズ 58,300円(税込)~
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