フィボナッチ紳士洋品店

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革靴のカビ、傾向と対策

2025/06/03

05.オーダーシューズ, 12.お手入れ

店主の郷間です。

東京はまだ梅雨入り前だというのに、雨の日が増えています。
今日は、革靴に生えるカビの話です。

カビは、栄養・温度・湿度の条件がそろったときに繁殖します。
・革には油脂やたんぱく質などが含まれ、汚れなども付着していますので、カビにとっての栄養分は豊富です。
・温度は0~40℃と幅広いため対策は困難でしょう。
・湿度は60%以上が目安ですので梅雨の時期はあてはまることが増えますし、そもそも靴自体が濡れたままになっていれば同じことですので、大気中の湿度が低くてもカビは発生します。

つまり、栄養と温度は対策が難しいので、濡れた状態を長引かせないというのが最も大切な予防策ということになります。

カビが生えやすい箇所と予防策について説明します。画像をご覧ください。

①革底の靴の場合は、底面に注意が必要です。雨の日に履いた靴をそのまま玄関に置きっ放しにすると、なかなか乾かないためカビが発生しやすくなります。画像2枚目のように、接地面を浮かせるようにして乾かしましょう。最もカビが生えやすい箇所です。

②アッパーの革③ヒールの積み上げ④ウェルトは、靴にもよりますが革が使われていることが多いので、帰宅時に水滴をふき取ってください。アッパーの水滴をふき取る人は多いのですが、積み上げとウェルトは忘れがちなので注意が必要です。

⑤靴の中に雨が浸み込んでしまった場合には、中底にカビが生える場合があります。新聞紙などを詰めて早めに水分を取るようにしてください。この部分は一度生えると再発しやすいので要注意です。

早めに水滴をふき取って、すぐに下駄箱に入れずに日陰の風通しの良いところで乾かすというのが、予防の基本です。空気清浄機で部屋を除湿するついでに濡れた靴を乾かすのも良い方法ですね。
早く乾かしたいからと言って、ストーブの前に置いたりドライヤーの熱風を使ったりすると、革が傷むので絶対に避けてください。
もしカビが生えてしまった場合には、乾いた布(濡れた布は厳禁)でふき取り、革用の除菌スプレーで除菌してください。濡れた布でふくのは避けてください。手指消毒用のエタノールなども除菌効果がありますが革に使うと色落ちするので、必ず革用のものをお使いください。

大切にしていた革靴にカビが生えてしまったらガッカリですよね。
これからの季節は特にしっかりと予防を心掛けてください。

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