フィボナッチ紳士洋品店

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2023年12月

スエードのローファー

2023.12.05

05.オーダーシューズ

店主の郷間です。

S様よりご注文をいただいたシューズの仕上がりです。

デザイン:ES-110 Coin Loafer
革:Charles.F.Stead スーパーバック黒 × KIe-10(キップ型押し黒)
ソール:TUFFSTUD(ラバーソール)

宮城興業 ES-110 superbuck KIe-10

スエードは雨にも強い(撥水スプレーを使うことが前提です)素材ですので、季節に関わらず一年中使える素材です。起毛しているため秋冬のイメージを持っている方も多いのですが、「起毛している」ことを「光沢が無い」と言い換えれば、途端に活躍する場面が増えるのです。

ビジネスマンの服装は確実にカジュアル化していますが、靴はというとそれほど大きな変化はしていないように思います。つまり、今までビジネススーツに合わせていた革靴を、ジャケパンの時もそのまま履いている人が多いようです。

もちろん、1足の靴でビジネスとビジネスカジュアルの2つのスタイルを兼ねることは悪いことではありませんが、ここではもう一つの考え方を紹介します。「ビジネスカジュアルと休日カジュアルを兼ねる靴」です。

休日にも使いやすい革靴かどうかを判断する要素は、デザインや木型のフォルムなど様々ですが、革がスエードであること、というのが最もシンプルな基準だと私は思っています。光沢のある靴を休日に使いこなすにはセンスと経験が必要になるので失敗しやすいのです。

今回はデザインがローファーなので「ビジネスカジュアルと休日カジュアルを兼ねる靴」ですが、例えば外羽根プレーントウで作ったら、ビジネス・ビジネスカジュアル・休日カジュアルと日常の全てのシーンで兼用できる靴になります。

靴をオーダーされる方の多くは、ある程度着用シーンを想定したうえでご来店されますが、複数のシーンを想定されている方は意外に少ないように思います。
ご希望される方は、「休日にも履ける革靴が欲しいんだけど…」という感じでご相談ください。一緒に考えましょう!

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ 46,200円(税込)~

当店は山形県南陽市の宮城興業ふるさと納税お仕立券に対応しています。

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
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William Halstead の CHURCHILL

2023.12.04

06.オーダースーツ・ジャケット

店主の郷間です。

K様よりご注文をいただいたスーツの仕上がりです。

生地: William Halstead CHURCHILL wool100% 390gms
デザイン:段返り3つボタン,1プリーツ
仕立て:SILVER LINE

オーダースーツ ウィリアムハルステッド チャーチル
オーダースーツ ウィリアムハルステッド チャーチル

夏にスーツを着ないビジネスマンが増えたり、そもそも通年でもスーツを着る機会が減っていることで、以前のように「春夏物」と「秋冬物」に分けてスーツを持つ人が少なくなったように思います。
つまり、夏以外のスリーシーズン着られるスーツだけで済ませてしまおうということですね。

そこで割を食ってしまうのが秋冬物です。
「寒いのはコートで凌げるが、暑いのはどうしようもない」ということでしょう、スリーシーズン向けのスーツは、春夏向け、もしくは合服(あいふく、春秋の服装のこと)向けの生地を使うのが一般的で、秋冬らしい生地を使うことはまずありません。5月まで起毛したフランネルを着るのも変ですから、当然と言えば当然かもしれません。

片や世間では「省エネのために暖房の設定温度を下げましょう」という流れがあります。
そう考えると、服装で温度調節をする、つまり寒くなってきたら秋冬物を着るというのが自然な考え方でもあります。特別なことではなく、人類は有史以来そうやってきましたよね。

何が言いたいかというと、スリーシーズン同じスーツを着るのではなく、やはりスーツは春夏と秋冬に分けて持って欲しい(合服があればなお良いと思います)のです。
それは上で書いたような温度調節のためでもありますが、それより何より、秋冬物の装いのほうが圧倒的に楽しい、というのが一番の理由だったりします。
化学繊維が当たり前の時代だからこそ、天然素材の風合い、経年変化、ボリューム感などを意識して楽しんでみてはいかがでしょうか。

というわけで今回ご注文いただいたのは、ウィリアム・ハルステッドの秋冬向けスーツ地「CHURCHILL」。英国の首相だったウィンストン・チャーチルが活躍した1940年代前後の生地をイメージし、最近では珍しい390~430gmsというヘヴィな目付で織られています。防寒性、防シワ性、そして仕立て映えの良さが特徴の、いかにも英国的な仕上がりとなりました。
おじいさんが持っていたのってこんな感じだったなぁ、なんて古き良き時代を思い出させてくれるような、素敵なスーツです。

K様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダースーツ 59,400円(税込)~
堀口切子ピンズ(ラペルピン) 16,500円(税込)

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不愛想なサンタ

2023.12.03

14.出来事

店主の郷間です。

ネットを眺めていたら、クリスマスマーケットというイベントのニュースが目に留まりました。
あ、そういえばクリスマスが近いんだった、ということでサンタクロース置物を出しました。

ところで、クリスマスマーケットっていつからこんな大きなイベントになったのでしょうか。
商業施設がクリスマスっぽい装飾をする程度の催しだろうと思っていたのですが、神宮外苑や赤レンガ倉庫といった会場に飲食店のブースが並び、大混雑しているようなイベントだとは全く知りませんでした(^^;)

年々世相に疎くなっている気がするのは、歳のせいか、一人で仕事をしていて社会との接点が減ったせいか。
そんな私ですが、不愛想なサンタと共にご来店をお待ち申し上げております。

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アイロンのあて布

2023.12.02

12.お手入れ

店主の郷間です。

ウールのスーツにアイロンを掛けるときは、直接アイロンをあててしまうと、生地の表面が潰れてテカりが出てしまいます。そのため、あて布をする必要があります。

皆さんはいつも、どんなあて布を使っていますか?
タオルや、不要になったハンカチなどを使う人が多いでしょうか。
ただそれらだと「生地を見ながらアイロン掛けできない」「霧吹きで湿らせた生地の水分を飛ばしにくい」「あて布が色物だとスーツに色が移ってしまう場合がある」といった不便な点があります。

そこで私は、こんなものを使っています。

アイロンあて布 ダイソー

100円ショップのダイソーで購入した「掛け心地なめらか アイロンあて布」です。正確には「布」ではありませんけどね(^^;)
メッシュ状なので、生地の様子を見ながらアイロン掛けができ、霧吹きをしたり、湿った生地の水分を飛ばす作業も特別なことはせずにできます。もちろん色移りもありません。
私はこれを使うようになって作業がしやすくなりました。

おそらく他の100円ショップでも似たような商品があると思います。私も使い比べたわけではないので、ダイソーのものがベストかどうかは分かりません。
良さそうなあて布があれば教えてください!

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半端なヴェスト

2023.12.01

06.オーダースーツ・ジャケット

店主の郷間です。

上着の中に着る袖なしの衣服のことを、アメリカではヴェスト(vest)、イギリスではウエストコート(waistcoat)と呼びます。これは、スリーピースの場合の呼び方です。
上着と異なる生地で作られている場合は、オッドヴェスト(odd vest)、オッドウエストコート(odd waistcoat)と言います。oddは「半端な」という意味ですので、セットではなく単品ということです。
最近あまり使われませんが、日本語では「替わりチョッキ」ですね。

オッドヴェスト オッドウエストコート

ビジネススーツにオッドヴェストを合わせることはまずありませんが、ビジネスカジュアル、つまりジャケパンスタイルに取り入れれば便利なアイテムです。
秋から冬に季節が変わるころ、シャツの上にジャケットを羽織るだけでは肌寒く感じたら、私はまず、オッドヴェストを着ます。もっと寒くなったらニットのヴェスト、そして最後にコートを着ます。

ビジネスカジュアルの場合、光沢の強い素材を身に着けることはあまりないと思うので、オッドヴェストの生地も光沢のないものを選びましょう。画像はフランネルで作りました。よくグレーやダークブラウンのツイードジャケットの中に合わせています。
柄はあっても無くても構いませんが、アクセントとして使うなら、チェック柄がおすすめです。クローゼットにそれに合わせる無地のジャケットがあるかどうか、そしてジャケットとオッドヴェストの色はマッチするかどうか、事前に確認されることをおすすめ致します。
迷った場合は、ジャケットをお持ちください。合う生地を提案させていただきます。

オッドヴェストは、ビジネスカジュアルのコーディネートが一層楽しくなるアイテムです。
ぜひチャレンジしてみてください。

オッドヴェスト 20,900円(税込)~

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Accsess/東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」徒歩4分
スカイツリーも近く、昭和の雰囲気が残る下町です。台東区、荒川区、足立区、葛飾区等、近隣のお客様も是非足をお運びください。来店お待ちしております。

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