店主の郷間です。

突然ですが、音声配信を始めました。
「装いの話」と言うタイトルで、ファッションや私の店のこと、そして日本のモノづくりのことなどを週に一度くらいのペースで話して行くつもりです。
もともと当店のお客様だった髙橋さん（音声編集や画像製作など、私が苦手なことを全てやって下さっています）と会話する形式で、空き時間や移動中などに気軽に聴けるものにしたいと思っています。
話している内容だけでなく、文字では伝えられない私の話し方や店内の雰囲気などを、この配信でお届けできたら嬉しいです。

様々なアプリで聴けるようにするつもりですが、現時点でご案内できるのは2つです。

apple podcast

spotify

クリックすると「装いの話」のページに移動します。
うまく飛ばない場合はアプリを立ち上げて「フィボナッチ紳士洋品店」で検索すれば出てきます。

初めての試みですのでお聞き苦しいこともあると思いますが是非聴いてみてください。
また、「こんな内容が聴いてみたい」と言うリクエストがあればお寄せください。

最後に、Youtube文化に完全に置いて行かれている私がずっと言ってみたかった一言を。
「宜しければチャンネル登録お願いします！」

フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
http://www.fibonacci.tokyo.jp/
https://fibo.stores.jp/ (オンラインストア)
https://bit.ly/3CPpV7R (メルカリショップ)
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店主の郷間です。

「less is more（少ないほうが豊かである）」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
美術・デザイン・建築などについて合理性を重視する教育を行なったことで知られるドイツの教育機関「バウハウス」の校長を務めた、建築家ミース・ファン・デル・ローエ（画像）の言葉です。

この言葉の意味するところは、「もの（や装飾）を減らせば減らすほど良い」ということではありません。それは彼が「God is in the details（神は細部に宿る）」と言う言葉を残していることからも明らかだと思います。単純に減らすだけでは、世の中は退屈なものばかりになってしまいますよね。
本当に言いたかったのは「必要なものだけ残す」ことだと思います。
重要なのは、何が必要なのか考えることではないでしょうか。

最近、歳のせいか「短い人生の中でそれほど好きでもないものを身に着ける時間がもったいない」と感じています。大して好きでもないものを安いという理由で買い揃えて使い捨てにするのと、好きなものを必要な分だけ持ち、修理しながら使うのとでは、どちらが豊かだと思いますか？
文章だけ読むと後者が良いとお答えになる方も多いでしょうが、実際そのように生活されているでしょうか？
私自身、「less is more」と言う言葉を見るたびに、自分の人生に必要なものとは何か、自問自答しています。

私の生活は、お客様に靴やスーツを購入していただかないと成り立たないのですが(^^;)、お客様にとって必要ではないものを提供するのは本望ではありません。本当に必要だと思っていただけるものを提供して行けたら嬉しいです。

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店主の郷間です。

フリーペーパー「すみだノート」2022年冬号が届きました。

特集は「教えてください。母国の味。」です。
墨田区在住・在勤の、ネパール・中国・ウガンダ・ウクライナ・フィリピン・アメリカの方々に、母国の料理や食習慣について聞いています。

墨田区は、人口の4.6%を外国籍の住民が占める多国籍都市なのだそうです。
スカイツリーなどの観光地があるので外国人を見かけることはもともと珍しいことではありませんでしたが、コロナ禍でも意外に減っていないように感じたのは、それだけ住民が多いと言うことでしょうね。
ぜひ今回の特集を読んで、外国の文化への理解を深めてみてください。

「すみだノート」は、当店で無料配布中です。
ご来店お待ちしております。

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12月になったので、私の店にもサンタクロースが登場です。

いつも笑顔の太ったおじいさんと言うサンタクロースのイメージとは異なりますが、真っすぐに前を見つめる表情が聖人のようで気に入っています。

サンタクロースのモデルは、4世紀の司教・聖ニコラウスだと言われていますが、聖ニコラウスは学問や商人の守護聖人でもあるのだそうです。
この店にも聖なる加護がありますように。

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先月は、レザーインソール「Formin’」（フォーミン）のご注文がいつもより多めでした。
どうやら、NHKの「あしたが変わるトリセツショー」という番組で、革の中敷きはウールの5倍の吸湿性があり足の蒸れを防いでくれるので防臭効果がある、と紹介されていたのがその理由のようです。

私はこれまでFormin’を紹介する際、サイズ調整の機能や経年変化を楽しめる高級感などを中心に説明をし、防臭効果についてはあまり強調して来ませんでした。
なぜなら「革に防臭効果があるのは当たり前」だと思っていたからです。
本革のライニング（内張り）が汗を吸収してくれ、さらに数足をローテーションさせて履くのが習慣になっているので、靴の臭いを気にすることなどなくなってしまっていたのです。

あらためて周囲（靴業界以外）の人に聞いてみたところ、意外に靴の臭いを気にしている人が多いにも関わらず、「革に防臭効果がある」とか「スニーカーより革靴のほうが蒸れにくい」ということを知らない方がほとんどでした。

長くその業界にいると、世間の常識とずれてしまう事があります。
日頃からもっとお客様のお悩みに耳を傾けなければならないな、と反省させられた一件でした。

と言うわけで、防臭効果のあるヌメ革製インソール「Formin’」をあらためて宜しくお願いします。

革靴用レザーインソールFormin’　3,960円（税込）

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男の靴雑誌「ラスト」の23号を購入しました。
出版社が変わったときに号数がリセットされているので実際には23冊目ではありません。正確な数は私も知りませんが、全て持っているはずです。
創刊が2003年ですから、もうすぐ20周年なんですね。
ちょっとマニア向けな雑誌ではありますが、革靴好きの必修科目です(^^;)

ところで英国の靴ブランド・John LobbのフィリップⅡというモデル、20年前は12万円くらいだった気がしますが、現在27万オーバーだそうです。
最近、お客様との会話の中にも「昔はあの靴は安く買えましたよね～」と言う昔話が増えたように思います。
LASTが20年続いた分、私も確実に歳を取っているようですね…

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私たちの街をもっと好きになる情報紙「すみだノート」の特別号（2022年11月5日号）が届きました。すみだ水族館10周年特集号です。

子供の頃は、水族館や動物園に特別な興味があったわけではなかった私でも、大人になってから行くと楽しいのはなぜでしょうね。
人間の常識で凝り固まってしまえばしまうほど、その常識の外にいる動物たちの生態を見た時の驚きが大きいのかもしれません(^^;)

以前住んでいた山形県には全ての市町村に温泉があると聞いた時、なんて贅沢な土地なんだと思ったものですが、人生の凝りをほぐしてくれる水族館が地元にあるのも幸せなことですよね。

すみだノート特別号、店頭で配布中です。
これを片手にすみだ水族館へどうぞ！

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涼しくなり、世間はすっかり秋の装いになりました。
数年前ならクールビズ期間が終わって再びネクタイを締め始める頃ですが、最近は秋になってもノーネクタイという人が増えたようです。
それなりにサマになっていれば良いのですが、飲み過ぎて朝帰りをするビジネスマンに見えてしまう事もしばしばです(^^;)

それはさておき。
今日紹介する本は「ネクタイの数学」（新潮OH!文庫）です。

ネクタイの結び目について、歴史から実際の結び方（なんと85種類！）まで解説した本です。
ブランドやデザイン、製法ではなく、結び目だけで250ページです(^^;)
読む私も私ですが、書くほうも書くほうですよね。

流行を作り出して消費を煽るどこかのファッション系メディアとは異なり、二人の物理学者が書く文章は冷静で論理的です。でも結び目だけでも語る内容がたくさんある興味深いもので、そしてそれを記録に残し世の中に伝えたい、という意思は伝わってきます。

今さらノーネクタイの流れを止められるとは思いません。
でもこういう本がきっかけで、ネクタイって面白いなと感じる人が増えたら嬉しいです。

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セレクトショップ・NEPENTHES（ネペンテス）さんが発行する冊子「NEPENTHES in print#17」を購入しました。特集は「映画の着方」。

ネットを介して世界中の情報が手に入るようになった現在、例えばネイビースーツのコーディネートを見たい場合、検索すればいくらでも画像が手に入ります。Youtubeで着こなしの指南をしてくれる人までいます。
ネットが無かった時代にその役割を担っていたのが、映画、雑誌、ミュージシャンのプロモーションビデオではないでしょうか。

ファッションの世界に影響を与えた映画といえば、「華麗なる賭け」「太陽がいっぱい」「007」「ゴッドファーザー」、最近だと「キングスマン」などなど、メンズファッションに限っても数え上げればきりがありません。
私の体験で言うと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公のマーティーが履いていた白×赤のNIKE BRUIN LEATHER（ブルインレザー）は、今でも鮮明に思い出すことができます^^

そんな、ファッションにとっても重要なメディアだった映画についての特集です。
セレクトショップがこんな楽しいテーマで冊子を作ってしまうなんて、NEPENTHESさんはやっぱり凄いお店だし、うらやましくもあります。
私もいつか、自分が好きなこととファッションの関係についてまとめてみたいなぁ…

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台風の影響で雨が降っています。
交通機関に影響が出ることは無さそうですので当店は通常通り営業していますが、ご来店されるお客様は足元にお気をつけください。

先日、アメリカントラディショナルの雄・Brooks Brothersのヒストリーブック「GENERATIONS of STYLE」を見ていたら、スキーブーツの写真が載っていました（画像1枚目）。

カッコ良いですね～！
モンキーブーツ風のデザインに、ストラップが洒落ています。
スクエアトウ（四角い爪先）の木型も新鮮ですね。
普通に街履きできそうなデザインです（ソールが硬いでしょうけど…）。

いつごろ作られたモノか、この本には記載がありませんでした。
ブルックスのモノではありませんが、私が持っている日本製のスキーブーツ（親戚が1950年代に履いていたモノ、画像2枚目）よりクラッシクな雰囲気、というかいわゆる革靴のデザインに近いので、さらに数十年古いのではないかと思います。

登山靴っぽい私のブーツも見ているだけで楽しいのですが、ブルックスブラザーズのブーツ、実物を見てみたいなぁ…そもそも現存しているのかな？

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