フィボナッチ紳士洋品店

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取り扱い表示(洗濯表示)

2021/01/30

14.出来事

店主の郷間です。

 

洋服を買うと、取り扱い表示(洗濯表示)のタグが付いているのはご存じだと思います。
これは家庭用品品質表示法で義務付けられているものですが、2016年12月から表示が変わっていたことはお気づきでしょうか?
それまでの日本独自の様式から、国際的に統一されたものに変更になりました。

 

以前の様式は記号に「エンソ」とか「手洗イ」といった日本語が記載してあり、見れば何となく意味が分かるものが多かったのですが、新しい様式は記号・数字・アルファベットのみで表示されており、わかりにくくなってしまいました。
全てを覚えるのは大変ですし無駄なことだと思いますが、自分の洋服がどんな素材でできているのか知らずに着ている人もかなり多いので、最低限の見方は知っておいたほうが良いと思います。

 

では、私のスーツ(WOOL100%)の内ポケットに付いているタグを見てみましょう。

取り扱い表示 洗濯表示

6つ記号が並んでいますが、左から次のような意味です(分かりやすいように私が要約しています)。

 

①洗濯不可
②漂白剤不可
③乾燥機不可
④アイロンは150℃が上限
⑤石油系ドライクリーニング可(弱く)
⑥ウェットクリーニング不可

 

スーツを家庭用洗濯機に入れたり、漂白剤を使ったり、乾燥機にかける人はあまりいないと思うので、①②③は大丈夫ですよね。

 

④はアイロンの温度について。ウールは高温でアイロンがけをすると縮んだり質感が変わってしまうので注意が必要です。高温(上限200℃)が適している場合の記号は、アイロンマークの中に3つ点があります。ウール製品は当て布をお忘れなく!

 

⑤も注意が必要です。皆さんがスーツをクリーニングに出す場合は、ほとんどがドライクリーニングだと思いますが、ドライクリーニングには石油系溶剤を使うものと塩素系溶剤を使うものがあります。画像の表示は石油系のみ可ですので、塩素系のドライクリーニングに出してはいけません。石油系も塩素系も可能な場合の記号は、アルファベットがFではなくPになります。

 

⑥のウェットクリーニングは、ドライクリーニングでは落ちない水溶性の汚れ(汗など)を水洗いで落とす方法です。ウール製品はウェットクリーニング不可のものがほとんどです。不可のものでも対応できると謳っているクリーニング店もありますが、依頼する場合はお店とよく相談されることをお勧めします。

 

というわけで、たまにはクリーニング師らしい記事を書いてみました^^
皆さんもお手元の洋服の表示を確認してみてください。

 

 

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