フィボナッチ紳士洋品店

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「フロックコートと羽織袴」

2021/01/17

14.出来事

店主の郷間です。

 

最近読んだ本の紹介、「フロックコートと羽織袴」(小山直子著・勁草書房)です。


現代の日本人のほとんどは洋服を着て生活をしています。しかし、例えば日本で礼服と呼ばれる黒いスーツは西洋の礼装には含まれないなど、特にフォーマルウェアについてのマナーが日本独自のものになっていることはよく指摘されるところです。

 

本書は、洋服が本格的に日本に入ってきた明治時代の礼装について、公文書を中心にまとめた本です。上で述べた「黒いスーツ」は戦後に広まったものでなのでここでは触れられておらず、燕尾服、フロックコート、シルクハット、そして羽織袴など、当時の礼装について述べられています。
当時の西洋では段々と着られなくなっていったフロックコートが日本では礼装として定着し、洋装を導入して早々にガラパゴス的な状況が生まれてしまうわけですが、当時の状況を知ることでその理由が見えてきます。そして、ガラパゴス状態が長年にわたり当然のようになってしまったからこそ、のちに「黒いスーツ」が定着し、最近でいうとなぜか就活スーツが黒ばかり、ということになってしまうのでしょう。

 

そんなことを考えながら読むとつまらなくはないのですが、ひたすら公文書とその解説を繰り返す参考書のような本なので、読むのに根気が必要かもしれません。
興味のある方は店に置いておきますのでお声がけください。

 

 

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