UndergroundなVelvet
2019/09/11
店主の郷間です。
Velvet(ベルベット)と言う素材を耳にしたこと、ありますよね?
13世紀にイタリアではじめて織られたベルベットは、その光沢や美しさから、長年、王侯貴族が愛用するモノでした。
日本へは16世紀に伝えられVeludo(ビロード、ポルトガル語でVelvetのこと)と呼ばれてきました。
最近ではベルベットのような華やかな素材を身に付ける機会が減り、どちらかと言うと緞帳(どんちょう)やソファなどインテリア向けの素材と言うイメージが強いかもしれません。
つまりファッションにおけるベルベットの存在感は残念なことに薄くなっており、服地商社に相談しても、取り扱っていないか価格が高いモノばかり。なかなか当店で自信を持って紹介できる素材に出会うことができませんでした。
しかし、この秋冬からオーダーコートを始めるにあたり、どうしてもベルベットが必要になりました。
上衿部分だけベルベットを付けられるようにするためです。
色々探した結果、自社工場生産にこだわったベルベット一筋のメーカーと出会いました。
その名を「アゲハラベルベット」さんと言います。
ヨーロッパの某有名ブランドにも供給している、品質には提供のあるメーカーです。
アゲハラさんの数あるコレクションの中から、コットンベルベットとレーヨンベルベットの取り扱いを開始します。
色数が多いほうがコットンベルベットです。
どちらも、画像の色の他にブラックがあります。
コットンベルベットはナチュラルな発色で柔らかい風合い、レーヨンベルベットは発色性が高いのでよりフォーマル感が強いのが特徴です。画像では分かりにくいかもしれませんが、実物を見て触れば違いは明らかです。
目付はコットンが255gms、レーヨンが260gmsですのでほぼ同じです。
コートの上衿として使うのであれば、しっかりした色味のレーヨン、カジュアルジャケットに使うなら風合いを楽しめるコットンが良いのではないかと思います。
コートに部分的に使うなら良いけど、ジャケット全体がベルベットだと派手すぎない?と言う方、こちらの画像をご覧ください。
これは私物のネイビーのベルベットジャケットです。
義父から譲り受けた30年くらい前のモノなのでラペルが太かったり(10cm)ゴージラインが低かったりするのはさておき、グレーのトラウザーズに合わせて普段使いしています。意外に抵抗なく使えると思いませんか?
そんなわけで、ベルベットの取り扱いを開始します。
上衿にベルベットを使ったオーダーコートのサンプルがもうすぐ完成するのでお楽しみに。
●コットンベルベット、レーヨンベルベットの場合●
オーダージャケット
・SILVER LINE 54,000円(税抜)~
・GOLD LINE 92,000円(税抜)~
オーダースーツ
・SILVER LINE 80,000円(税抜)~
・GOLD LINE 123,000円(税抜)~
上衿のみ使用(ジャケット、コート) プラス4,000円(税抜)
オーダーシャツフェアを開催中です。
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フィボナッチ紳士洋品店
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