経年変化
2025/12/22
店主の郷間です。
ファッションの世界では、経年変化やエイジングという言葉がよく使われます。
ジーンズや革靴を使い込むことを「育てる」と表現をする人(私です)もいるように、年を経ることで魅力が増していくと感じている方は多いのではないでしょうか。
これは憶測ですが、特に日本人は経年変化を好む方が多いような気がします。

日本には昔から、「侘び寂び」という美意識があります。
ひとことで言えば、朽ちていくものや未完成なものに趣を感じる心のことですが、その象徴ともいえる建物といえば、京都の銀閣(慈照寺)です。
金箔で覆われた金閣(鹿苑寺)に比べて、木目があらわになった質素な印象が強い銀閣ですが、実は漆で塗られて黒光りした建物だったという説が有力なのだそうです。
だとすると、初めから侘び寂びを表現しようとしたものだったわけではなく、年月とともに漆が剝げ落ちて別の魅力が出てきた、ということになります。
人間が意図しない自然な変化が「侘び寂び」であり、だからこそ趣きがあるのだと思います。

ファッションの世界に置き換えると、新品のジーンズにダメージ加工をしたり、革靴にアンティーク風の仕上げをしたりするよりも、使い込むことで起こる自然な経年変化を愉しみたい、と私は思っています。

一方で、定額制(サブスク)のレンタルサービスなどが伸びているというニュースもあり、経年変化どころか、そもそも洋服を所有することにすら価値を感じない、という方も増えているようです。
価値観は人それぞれですが、どんな形にせよ装うことを愉しむ人が増えたら嬉しいです。
フィボナッチ紳士洋品店
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