フィボナッチ紳士洋品店

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調和

2025/12/15

04.コーディネート

店主の郷間です。

今日は「調和」の話です。
調和を辞書で引くと「ととのいやわらぐこと。偏りや矛盾や衝突などがなく、互いがほどよく和合すること。」(日本国語大辞典・小学館)とあります。

装いにおける調和といえば、色や柄についての調和がまず思い浮かびます。
もちろんそれらはとても重要なことですが、今回はそれ以外の調和について考えてみます。
上手い言い方が浮かばないので、大袈裟ですがとりあえず「世界観の調和」と呼んでみることにします。コンセプトとかテイストと言い換えても良いかもしれません。

例えば、狩猟服や乗馬服によく使われるツイードジャケットに、鳥や馬がプリントされたネクタイを締めてみるとか、花を挿すために使われていたフラワーホール(上着の左襟にある穴。軍服の第一ボタンを留めるボタンホールの名残)に、菊の文様のラペルピンを挿してみたり、そういうことです。

色や柄のようにひと目でわかるようなものばかりではないため、ともすれば自己満足で終わってしまうかもしれません。自己満足も装いの大切な要素ですのでそれでも良いような気もしますが、もともと「世界観の調和」は昔から日本人が好んできたものではないか、とも思うのです。

例えば、茶室にある掛軸や花は、茶会の主旨や季節感に合ったものが飾られるのだそうです。
他にも、日本家屋は、建物の中と外(例えば縁側と庭)の境界が曖昧なため連続した一つの空間になっていることなど、世界観の調和が重視されてきたことがうかがえます。
日本のそこら中に、こんな文化が残っているはずです。
そんな感性を持つ私たちなら、装うことが今よりもっと楽しめるようになるかもしれませんね。

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