記憶に残る服
2025/05/31
店主の郷間です。
この店は8月で丸8年になりますが、ずっと「売れそうなものではなく、自分が欲しいと思えるものを紹介する店」にしたいと思いながらやってきました。まだまだやりたいことはありますが、ある程度は実現できていると思っています。
その結果、私は自分の店以外で洋服を買うことがほとんど無くなりました。
買うのは下着と靴下くらいでしょうか。
そんな私が、久しぶりに洋服を買いました。
それは、リーバイスの626という品番のホワイトジーンズです。
実はこの626は私が初めて穿いたリーバイスなのです。
たしか1989年、何の知識もない中学3年生だった私が選んだのは、なんとなく格好良さそうに見えたストーンウォッシュの626でした。
その後、高校生になってからは王道のストレートモデルである501を穿くことが多くなり、徐々に626の出番は減って行きました。
深めの股上、腿がゆったりしたテーパード。いま思えばとっても80年代的なシルエットで、時が経つにつれて野暮ったく感じてしまったのだと思います。そのうち廃番になり、店頭で見かけることも無くなりました。


それ以来良い思い出として記憶の底に仕舞われていた626ですが、あれ?あのシルエットってドレスシャツや革靴と絶対に合うはずだな…ということで、ホワイトのデッドストック品を見つけて購入しました。内タグを見るとどうやら89年製のようです。まさに私が穿き始めた年ではないですか。

さっそく穿いてみたのですが、なんだか懐かしいのです。ファッションが好きになったころのワクワク感といったほうが良いかもしれません。
一本のジーンズが35年以上も前の感覚を呼び覚ましてくれるなんて思ってもいませんでした。
当時と違うのは、27インチだったサイズが29インチになったことくらいです(^^;)
私が提供する革靴や洋服は、こんな風にお客様の記憶に残るものになっているだろうか?
あらためてそんなことを考えさせてくれた、リーバイス626との再会でした。
フィボナッチ紳士洋品店
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