マドラスチェックのアンコンジャケット
2025/04/11
店主の郷間です。
年明けごろ、「Permanent collection」という名の、春夏向けのマドラスチェックが入荷しました。
マドラスチェックとは、インドのマドラス(現・チェンナイ)で織られた格子柄の綿織物がその語源ですが、現在は産地に関わらず多色使いのチェック柄全体を指すのが一般的です。
ところが、今回入荷したのは本当にインドで織られたマドラスチェックなのです。旧式の織機を使っているために織りムラがあり染色も不安定で、イマドキ珍しい味わいがあります。均質ではありませんが、それこそがまさに「古き佳き」マドラスです。
シャツに使うような薄めの生地なのですが、これでシャツを作るとちょっと高額になりそうです。でもこの生地はぜひ形にしてみたい…ということで、ジャケットを作ることにしました。生地のカジュアルな雰囲気や薄さから考えると、肩パッドや芯地を使わない、いわゆるアンコン仕様が良いのでしょうが、それでジャケットらしい立体感が出るのかどうか不安がありました。そんな不安もあり、サンプルが出来上がるまでこの生地はお客様への紹介を控えていました。
というわけでサンプルが出来上がりました。
期待以上にいい仕上がりですので、自信を持って紹介します!
生地:マドラスチェック cotton100%
デザイン:シングル段返り3つボタン
仕立て:SILVER LINE(アンコン仕様・裏地あり)
その他:貝ボタン
画像1枚目、白のコットントラウザーズ+ダンガリーのボタンダウンシャツ+ネイビーのタイに合わせてみました。
マドラスチェックは1950年代にアメリカで流行したことから、アイビーやプレッピーなどアメリカントラディショナルスタイルの印象が強い素材ですが、私は、あまりスタイルを限定せずに着てみて欲しいと思っています。
カジュアルアイテムと相性が良く、もちろんシャツ生地なので圧倒的に涼しい。カジュアル化する現代のビジネススタイルにピッタリではないでしょうか。

画像2枚目、ジーンズ(resolute710)+白のリネンシャツとのコーディネートです。
休日にはこんな感じも良いですよね。
マドラスチェックのジャケットは、織りムラがあったり、年月と共に色褪せていくという愉しさがあるので、その意味でデニムに通ずるものがあります。

このジャケットをアンコンジャケットと呼ぶべきか、シャツ生地を使っているのでシャツジャケットと呼ぶべきか迷ったのですが、一般にシャツジャケットと呼ばれるものより立体感がありテーラードの良さが出ていると思うので、アンコンジャケットと呼ぼうかと思います。

次回の記事で、今回のマドラスチェックにはどんな選択肢があるか紹介したいと思います。
マドラスチェックと言いながら、格子柄以外もあります。お楽しみに!
● Permanent collectionの場合●
ジャケット 70,400円(税込)~
フィボナッチ紳士洋品店
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