フィボナッチ紳士洋品店

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スーパーバック(スエード)のダブルモンク

2024/10/15

05.オーダーシューズ

店主の郷間です。

I様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン:ES-20 Double monk strap
革:Chales.F.Stead SUPERBUCK café
ソール:TUFFSTUDソール(ラバー)

宮城興業 ES-20 SUPERBUCK ダブルモンク

2本のストラップが甲を包み込む、ダブルモンクストラップです。
2022年2月5日の記事にも書いたように、このデザインは1945年に英国の靴店 John Lobb が生み出したとか、それより前から存在したようだとか起源がハッキリしませんが、間違いなく言えるのは、オックスフォード(内羽根の紐靴)やシングルモンクと比べて「やや」装飾的なデザインであるということです。

この「やや」というのがポイントで、装飾的過ぎればビジネスで使うことができません。あくまでもトラディショナルな革靴という枠からはみ出すことなく、ファッショナブルな感じもする、というバランス感覚がこのデザインの肝ではないかと思います。

もう20年以上前のことでしょうか、ロングノーズと呼ばれる、爪先が長く尖ったようなフォルムの革靴が流行したことがありました。適度なロングローズは別に悪いことではないのですが、流行になった途端に度を越えた長さの靴が作り出され、そういう靴はなぜかダブルモンクが多かったような気がします。
革靴の定番デザインの中では比較的、流行を追いかけるモード的な動きとの相性が良かったのがダブルモンクだったのかもしれませんね。

その時代の印象が残っている方にとっては「流行りもの」とか「若者が好きそう」といったイメージを持っている人が多いかもしれませんが、繰り返すと、本来のダブルモンクはあくまでもトラディショナルな枠組みの中のデザインです。
金具付きのデザインですのでフォーマルシーン(冠婚葬祭)には相応しくありませんが、流行に関係なく、ビジネススーツに合わせてお使いください。

I様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ 58,300円(税込)~

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