フィボナッチ紳士洋品店

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靴を修理するサイン

2024/06/16

11.修理

店主の郷間です。

モノを永く使うためには、適切なタイミングで修理をすることが不可欠です。
今回は靴を修理する基本的なタイミングについてお話しします。

革靴修理の目安

革靴を履いていてまず修理が必要になるのは、ほとんどの場合、ヒール(かかと)だと思います。
ヒールを修理する場合は、減り具合によって交換する部品が変わります。画像1枚目の白い線まで減っていなければ、一番下の部品(トップリフトと言います)だけの交換で済むので最も安上がりです。白い線を越えてしまうと、トップリフトに加えて積み上げという部品まで、つまり黄色い線のところまで交換する必要がありますので、金額は倍近くかかってしまう事になります。

適切なタイミングで修理をしないと、費用が余計にかかるだけではありません。靴を真後ろから見た時に、多くの場合は踵の外側が大きく摩耗しますが、減り過ぎると歩行に影響が出たり、アッパーが型崩れしやすくなるなったりします。
それともうひとつ、「だらしなく見える」ということも付け加えさせてください。修理を怠った高価な靴より、しっかりメンテナンスされている安価な靴のほうが断然格好良いと思います。

革靴修理の目安

次に、ソールを修理するタイミングです。
画像2枚目のようにソールに穴が開いたら、すぐに修理してください。穴から水や汚れが浸入することで靴の中を傷めてしまう事になり、ソールの修理だけでは済まなくなる可能性があります。
修理する方法は2つあり、1つは上からハーフラバーを貼る方法です。ラバーを貼ることで通気性や屈曲性といったレザーソールらしさは失われますが、とりあえず穴は塞がるのでラバーに穴が開いたり剥がれたりするまでこれ以上の修理は必要ありません。

もう1つは、オールソール(ソールの張り替え)です。完全に新しいソールになりますので寿命は大幅に延びますが、他の修理より高額ですし、靴の状態や製法にもよりますが何度でもできるわけではありませんので、本当に必要な状態かどうか、プロの意見も聞きながら判断することをおすすめします。
オールソールは、同時にヒール部分も交換することになりますので、例えばヒール交換したばかりのタイミングでオールソールするのはちょっともったいない気がします。そんな時はとりあえずハーフラバーで延命して、もう少し履いてからオールソールするという判断もアリだと思います。

全ての自分で判断できるようになる必要はありません。
分からないことはいつでもご相談ください。

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