本水牛の「本」って?
2024/05/11
店主の郷間です。
N様よりご注文をいただいたジャケットの仕上がりです。
生地:CANONICO HOPSACK wool100% 280gms
デザイン:シングル2つボタン
仕立て:SILVER LINE
その他:本水牛ボタン
粗めに織られざっくりした雰囲気が特徴のホップサックは、単品のジャケットやブレザーを作るのに適した素材です。ドレッシー過ぎないので、コットンやリネンといったカジュアルなトラウザーズとも合わせやすい素材です。
今回はホップサックから話は逸れて、「本」の話をしたいと思います。
上で、本水牛ボタンと書きました。
高級スーツで使われることの多い、水牛の角から作られるボタンのことです。
なぜ、頭に「本」が付くのでしょうか?
その理由は、革のことを本革と呼ぶのと同じ、といえば分かりやすいでしょうか。
つまり、合成皮革や人工皮革ではなく本物の革であることを表す「本」です。
本物であれば、単純に「水牛」とか「革」と呼べば良いと思うのですが、わざわざ「本」を付けるのは、それだけ紛らわしい呼び方が横行しているということなのでしょう。
PUレザー、ウルトラスエード。
「なんか革っぽいな」と思ってしまう名前ですが、どちらも革ではありません。
こういう名前が溢れているために、「本」を付けて区別しなければならないのです。
本来であれば模造品のほうが「合成」とか「人工」を付けるべきだと思うのですが、誰かがそれをチェックするのも大変な手間ですから現実的ではないのでしょうね…
まぁそんな、ちょっとモヤモヤする話でした。
N様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。
オーダージャケット 44,000円(税込)~
フィボナッチ紳士洋品店
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