センスの哲学
2024/05/06
店主の郷間です。
連休も今日で最終日ですね。
どこに行っても混んでいるので、家で読書などをして過ごした方も多いと思います。
今日は最近読んだ「センスの哲学」(千葉雅也著・文藝春秋)という本を紹介します。
色々な場面でセンスという言葉を耳にすることがあります。
ファッションセンス、芸術のセンス、笑いのセンスなどなど。
私もときどき、お客様から「センスの良いお店ですね」とほめていただくことがあります。逆にそう思わない方もいらっしゃるでしょう。
そもそもセンスとは何なのか。
センスに自覚的になれば、今まで理解できなかった映画や音楽も楽しめるようになる、というわけです。
印象に残ったフレーズをいくつか紹介しておきます。
・センスとは、「直感的にわかること」である
・モデルの再現から降りることが、センスの目覚めである
・何かと同じになりたいという「再現しすぎ」の傾向から降りる(中略)コピーを目指すのではなく、それを向こうに置いておいて、一応はそっちを見ながら、その手前で違うことをやってしまっていい
・「足りなさ」をベースに考えると(中略)センスは活性化しない
・オリジナリティとは、人がどのように典型的なものと関係を持ち、また距離をとってきたかということ
・センスの洗練が全てではない。野暮ったいというか、不快すら引き起こすものが人を惹きつけてやまない
これだけ読んでもよく分からないと思いますが、興味が出た方はぜひ読んでみてください。
ファッションに応用するには慣れが必要だと思いますが、とくに近代以降の芸術を楽しむときに参考になる本だと思います。私は勉強になりました。少し時間をおいて読み返します。
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