フィボナッチ紳士洋品店

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ツイードで雨を愉しく

2023/01/23

04.コーディネート, 06.オーダースーツ・ジャケット

店主の郷間です。

今朝起きたら雨が降っていました。
雨、なかでも真冬の雨が好きな人は多くないと思います。私もそうです。
でも、実は1つだけ愉しみなことがあるのです。

それは、ツイードを身に着けること。
今日のジャケットは Harris Tweed、トラウザーズは MARLING & EVANS の UNDYED BRITISH WOOL です。

Tweed Jacket & Trousers

なぜ雨の日にツイードを身に着けるのが愉しいのか?
それは「目が詰まる」からです。

フランネルやメルトンといった冬用の生地には、縮絨(しゅくじゅう、生地に圧力をかけてフェルト状にすること)と言う加工がされています。目が詰まっていればいるほど冷たい風を通さず、体温も逃げないので暖かい、ということですね。

つかしツイードは縮絨されていないため、最初のうちは意外に風を通します。
着込んでいくうちに徐々に目が詰まり、保温性が高くなっていくのです。
では「目が詰まる」とはどういうことなのでしょうか?

羊毛の表面は、スケール(scale)と呼ばれるウロコ状のもの(鱗片りんぺん)で覆われています(画像2枚目)。画像は「繊維の実際知識」(東洋経済新報社)より抜粋しました。

羊毛 scale スケール 鱗片

この鱗片が開いたり閉じたりするのが、夏は涼しく冬は暖かいウールの秘密だったりするのですが、それはまた別のところでお話しします。
濡れることで鱗片が開いた状態の羊毛を擦り合わせると、ウロコ同士が絡み合い、塊になってしまいます。ということは、生地を濡らして運動を加えるとフェルト状になっていく、つまり縮絨される、ということなのです。ウールのセーターを洗濯機で洗うと縮んでしまうのも同じ理屈です。

何が言いたいかと言うと「雨の日にツイードを身に着けると経年変化が進んで保温性が増すので愉しい!」と言う話でした。
ちなみに今日は小雨だったので傘をささずに、わざと少し濡れながら通勤しました。バカですね(^^;)

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