平服って?
2020/12/26
店主の郷間です。
先月、内閣府より「令和2年秋の叙勲等」と言う発表がありました。日本における叙勲(じょくん)とは、毎年春と秋に国が個人の功績を表彰する制度ですが、当然ながら今年も私には知らせが届きませんでした(^_^;)
ところで、叙勲を受けた人が勲章を身につけるときの決まりとして「勲章等着用規程」が定められています。
簡単に言うと、位の高い勲章の場合は紋付羽織袴、モーニングなどに着けなければなりません。それ以外の勲章の場合は、「平服に着用することができる」と定められています。
この「平服」と言う言葉、結婚式の招待状などで目にしたことがあると思いますが、字面通り普段着だと思っている人もいるのではないでしょうか?
男性で言えば、この場合の平服とは「略礼装」、つまりダークスーツ(黒・ミッドナイトブルー・チャコールグレイなどのスーツ)のことです。決して普段着のことではありませんのでご注意ください。
現代の日本では、燕尾服(第一礼装)やモーニング(準礼装)を持っている人はそう多くないと思いますので、事実上、ダークスーツは日本人の大多数において最もフォーマルな服装のことです。平服と言う言葉のイメージとはかなりギャップがありますね。
画像はモーニング。『「黒」は日本の常識、世界の非常識』(小学館新書)より抜粋しました。
余談ですが、最近は就職活動の面接で「服装自由」「私服でお越しください」と言われることが増えているそうですね。これも字面通りに受け取らないほうが良さそうだな、というのは何となく感じますよね。
「平服」の場合は略礼装という暗黙のルールを覚えれば済みますが、就活で言う「私服」はどうやらもっと幅が広そうで、企業によって求めている服装も違う気がします。
ちょっと意地悪なお題だな、とも思いますが、「その場に相応しい服装」ということを真面目に考える良いきっかけかもしれませんね。
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