ファッションとしてのマスク
2020/06/01
店主の郷間です。
今日は、ここ数ヶ月で突然必需品になった「マスク」の話です。
イタリアに住んでいる友人から、シャツとマスクを同じ生地で作ってセットで販売している店がある、と聞きました。
日本でも、小学生の多くが色や柄のついたマスクを身につけており、大人のような不織布マスクはあまり見かけません。少し前まで不織布マスクが品薄だったせいもあるでしょうが、時代の空気に敏感な人たちほど、マスクにファッション性を求め始めているような気がします。
ファッション性と言うと「モテるマスクなんてあるのかよ」などと短絡的に考える人が居るかもしれません。もちろんそれもファッションの重要な役割の一つではありますが、それだけではありません。ファッションが与える印象は「誠実」「知性」「情熱」「清潔感」など様々です。
これから成熟していくと、マスクもトータルファッションの一部として、その人の印象を決める重要な要素になるのかもしれませんね。
そのうち、不良っぽく見えるマスク、就活用のリクルートマスクなんてのも出てきそうです(^^;)
そんなことを書いている私自身、マスクがファッションアイテムになるという事に抵抗がないわけではありません。
ただ、靴だって元々は足を守るために生まれた道具でしたが、後にファッションアイテムとしての役割も担うようになりました。服飾史を遡れば、身につけるモノの多くが最初は単なる道具だったのです。だから、「今までの常識に無かったので受け入れない」と言うのも違うと思っています。もしかすると、私たちは人類の装いが大きく変化する歴史的な瞬間に立ち会っているのかもしれません。
前置きが長くそして大袈裟になりました。
オーダーシャツのオプションで、シャツと同じ生地のマスクがご注文いただけるようになったお知らせをしたかったのです。
裏地は通気性の高いオックスフォード地、洗濯時にゴムを取り外せるような作りです。
まだ工場から届いた資料しかないので、早速自分用に注文してみますね。
さて、マスクはファッションアイテムになっていくのでしょうか。
興味のある方は作ってみてはいかがでしょう?
オーダーシャツ 10,000円(税抜)~
共生地マスク 1,500円(税抜)
フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
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