外国に依存するリスク
2020/04/15
店主の郷間です。
新型コロナウィルスが顕在化させたことの一つに、「外国に依存するリスク」があると思います。
現在は、サプライチェーン(原材料から消費までの一連の流れ、供給連鎖)に外国が関わっていないモノなどほとんど無い時代です。経済のグローバル化が進めばそうなるのは当然だったかもしれません。
しかし、今回のような想定外の事態が起き、供給の連鎖ではなく「供給できない事の連鎖」が起きてしまいました。マスクが良い例です。輸入に頼ってきたために供給が追い付かず、国内の生産をいくら増やしても足りません。
マスクのように直接的にコロナに関係するモノに限らず、現在ほとんどの業種で、「原材料が手に入らない」「製造を委託している海外の工場が稼働していない」「売り先の国の経済が止まってしまっている」といった影響を受けているのではないかと思います。
私の専門分野で言うと、世界の靴(革靴、スニーカーなど靴全般)の約6割は中国で作られています。
靴を1足しか持っていない人はあまりいないでしょうから、中国が靴を輸出できない状況になったとしても、今すぐ裸足で歩かなければならなくなるわけではありませんが、日本でもあっという間にかなりの数の靴屋さんが潰れてしまうでしょう。
画像は「フットウェア・プレス2017年2月号」より転載しました、2015年の国別の靴生産量です。
今さら鎖国しろなどと過激なことを言うつもりはありませんが、行き過ぎた海外依存は見直すべきではないでしょうか。
国産回帰は、作る人や売る人だけが実行しようとしても、国産のモノを買ってくれる人が居なければうまくいきません。
この機会にそんなことを考える人が増えたら嬉しいです。
フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
03-6874-3505
ご予約・お問い合わせは電話かこちらから
http://www.fibonacci.tokyo.jp/
https://www.facebook.com/fibonaccijp/
https://twitter.com/Fibonacci_JP
https://www.instagram.com/fibonaccitokyo/