フランスの修理費用支援制度
2024/01/22
店主の郷間です。
フランスでは2023年10月から、衣類や靴の修理費用の一部を国が支援する制度が始まったそうです。
かつて服や靴は修理しながら永く使うものでした。今よりも貴重なものだったからです。
しかし経済のグローバル化が進んだことで、途上国で作られた安価なものが世界中に流通することになり、気軽に使い捨てするのが当たり前になりました。直したほうが割高だったり、そもそも修理できるような作りになっていないものも増えました。
近年は、環境が…とか人権が…とか、使い捨ての製品に対する批判も多くなってきているようですが、ネガティブな動機より、「永く使ったほうがカッコ良い!」という文化を醸成したほうが良いのではないかと私は思っています。
先人が、着古したツイードジャケットの肘に穴が開いたのでエルボーパッチ(肘あて)で修理しました。最初は単なる補強でしたが、それをカッコ良いと感じる人が増え、ファッションの一つとして認知されるようになりました。こんなケースが増えたら結果は後から付いてくると思いませんか?
画像は私は19年くらい履いている靴です。底を張り替えた回数は3回だったでしょうか(記憶が曖昧です)。靴紐は何度交換したか分かりません。決して綺麗ではありませんが、私にとっては宝物です。
使い捨ての製品がこれだけ普及してしまうと、もうなくなることはないのでしょう。
でも、現代人が忘れかけている「良いものを修理して永く使う」という選択肢は残し、その愉しさ・豊かさを感じて欲しいと思っています。その意味で、フランスのこの制度は興味深いと私は思います。
衣類や靴の修理の相談は、当店でも承っております。
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フィボナッチ紳士洋品店
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