フィボナッチ紳士洋品店

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これからの消費志向

2020/06/22

14.出来事

店主の郷間です。

 

あるファッションメディアに「これからますます素材がよくてタイムレスに長く着られる服をたくさんではなく、少し持ちたいという消費志向になりそうな気がする」と書かれていました。

 

私もそう思います。
近年よく耳にする「サステイナブル(持続可能な)」と言う言葉の中にも、大量生産・大量消費に対する反省が込められているでしょうし、新型コロナウィルスで気づかされたことの一つは「安さばかりを求めて海外製(例えばマスク)に依存することのリスク」でした。

 

少し話は逸れますが、アパレルブランドの売れ残り商品を買い取り、タグを外してどこのブランドのモノか分からないようにして安く販売するビジネスが伸びているようです。
売れ残り商品は焼却処分されることも多いそうなので、このようなビジネスはある意味で「エコ」であり、否定するつもりはありませんが、これでは根本的な問題である「過剰供給」の解決にならないどころか、これを良いことにアパレルブランドが安心して過剰供給できるようになってしまうのではないかとすら思うのです。
簡単な問題ではないと思いますが、やはり解決すべきは過剰供給です。いつかこのような転売ビジネスが必要とされない社会になれば良いですね。

 

それはさておき、冒頭の記事にあった「素材がよくてタイムレスに長く着られる服」とはどのようなモノでしょうか。
ここで勘違いをしてはいけないのが、「素材がよい」=「長く着られる」ではないという事です。よい素材と言っても様々で、耐久性の高さが特徴のモノもあれば、繊細で美しいために高価なモノもあります。昔と違って、洗濯したらすぐに伸びてしまうような安かろう悪かろうなTシャツもほとんど見かけなくなりましたので、価格と耐久性はあまり関係がないと言って差し支えないと思います。「修理できる製法で作られているので高価になっている」場合は別ですけどね。

 

では、この場合の「素材がよい」とはどんなことを言うのでしょうか。
私は、「永く使いたくなるような素材」だと思います。
使うほどに馴染み、お手入れすると味が増す、そんな素材です。

 

当店では、今まで以上にお客様が永く使いたくなるような洋品を少しずつ提供し続けていきたいと思っています。
個人経営の洋服屋は大企業に押されて年々減少してきましたが、コロナ後にサステイナブルなのはそんな店かもしれません。
と言う希望的観測の話でした。

画像は、スーツかオーダージャケットのご注文をいただいたお客様にお付けしているハンガーです(時期により若干形状が異なる場合があります。型崩れを防ぐため、肩のところはこのくらい厚みがあるモノをお使いください。これも、永く使うために大切なことです。

 

 

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