フィボナッチ紳士洋品店

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紡毛と梳毛のフランネル

2023/10/25

06.オーダースーツ・ジャケット

店主の郷間です。

ウールは大きく紡毛(ぼうもう)と梳毛(そもう)に分類されます。

短く太い繊維を紡毛(woollen)と言います。短い毛を紡(つむ)いで糸にするので紡毛です。紡毛糸を使った織物は起毛していたり保温力が高いものが多く、例えばツイードやフランネルです。
長くて細い繊維を梳毛(worsted)と言います。短く太い繊維を梳(す)いて取り除くので梳毛というわけです。一般的なビジネススーツ向けの生地は梳毛を使います。滑らかさ、光沢感が特徴です。

そんな風に目的によって使い分けられてきた紡毛と梳毛ですが、多様な素材を開発する中で例外も出てきます。例えば起毛感が少ないスッキリした印象のフランネルを作るために生まれたのが、梳毛のフランネル(ウーステッド・フランネル)です。

この秋、当店に入荷した生地の中にも、紡毛と梳毛のフランネルがありましたので紹介します。

savile clifford woollen flannel
savile clifford woollen flannel

画像1~2枚目、英国Savile Clifford(サヴィルクリフォード)の紡毛フランネル。wool100%、390gms。
起毛感、チョークストライプのぼやけ具合、そしてしっかりしたコシ。まさにフランネルのあるべき姿ではないでしょうか。
昔ながらのしっかりした生地が減っている昨今ですが、ここのフランネルは健在です。

william halstead worsted flannel
william halstead worsted flannel

画像3~4枚目、英国William Halstead(ウィリアム・ハルステッド)の梳毛フランネルです。wool100%、360gms。
画像では伝わらないかもしれませんが、質感や柄が紡毛のものよりクリアな印象です。見た目の違いだけだけではなく、暖房がしっかり効いた場所では暖か過ぎない梳毛、という選択もアリだと思います。

紡毛フランネルで昔ながらの「らしさ」を感じるか、梳毛フランネルで洗練された装いを愉しむか。
今回紹介したもの以外にも様々なフランネルがありますので、ぜひ実物を見ながらご検討ください。

●Savile Clifford woollen flannelの場合●
スーツ 143,000円(税込)~

●William Halstead worsted flannelの場合●
スーツ 99,000円(税込)~

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