イェーガーの話
2021/01/12
店主の郷間です。
今日はイェーガーの話です。
といっても進撃の巨人ではなく、グスタフ・イェーガー(Gustav Jäger)と言うドイツ人の話です。
19世紀末頃の生物学者であるイェーガーは、著書「Standardized Apparel For Health Protection(健康のための標準服、と言う感じでしょうか)」の中で、衣服のための素材として、植物性の繊維よりも羊毛(ウール)を使用することを提唱します。
(画像は「みっともない人体(からだ)」(鹿島出版会)より抜粋)
イェーガーの健康理論は今になってみれば科学的とは言えない(オカルト寄りの)内容だったようですが、ちょうど産業革命の真っ最中であったこともあり、貴族のものだったウールの衣服をヨーロッパの一般庶民に普及させた立役者の一人であると言って差し支えないと思います。
もちろんウールには、シワになりにくい、夏は涼しく冬は暖かい、抗菌・防臭効果などなど、科学的に証明されている長所がいくつもあり、今でもスーツの多くにウールが使われているのにはそれなりの理由があるのでお間違えなきよう。
あれ、イェーガーってブランド無かったっけ?と思った方、さすがです。
英国のファッションブランド・JAEGER(イェーガー)は、イェーガーの理論に賛同した英国人が作ったブランドです。
なんてことを書きながら久しぶりにJAEGERのホームページを開いたら、昨年11月に経営破綻したようでガックリ…
ちょっと悲しい締めくくりになってしまいましたが、毛織物産業の発展に寄与したグスタフ・イェーガーについて簡単に触れてみました。
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