フィボナッチ紳士洋品店

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サイドエラスティックシューズ

2024/07/28

05.オーダーシューズ

店主の郷間です。

S様よりご注文をいただいたオーダーシューズの仕上がりです。

デザイン:ES-17 Side elastic
革:アノネイボカルー黒
ソール:レザーソール(革底)

宮城興業 ES-17 アノネイボカルー黒

言うまでもなく革靴は西洋から伝わったものです。
明治の頃、日本人が自分たちの生活に革靴を取り入れようとしたときに、最も戸惑ったのは「草履より脱ぎ履きしにくい!」ということではないでしょうか。

家の中では靴を脱いで生活する日本人にとっては、脱ぎ履きのしやすさは重要な要素です。
今でこそ少なくなりましたが、2,30年前くらいまで百貨店の靴売り場には「ギョウザ靴」と揶揄されたスリッポンシューズがたくさん並んでいました。学生靴にローファーが多いのも、脱ぎ履きがしやすいという理由が大きかったようです。ローファーは万人の足に合わせやすいデザインではありませんので制服には相応しくないと私は考えていますが、それだけ脱ぎ履きしやすいことが重要だったのだと思います。

このように、日本では革靴と生活様式を融合させるために独自の革靴文化が生まれていましたが、ここ数十年で欧米の文化を直接知る機会が増えたことで、日本人が履く革靴の傾向も欧米に近いものになりました。
スリッポンシューズは引き続き根強い人気があるものの、「ギョウザ靴」と呼ばれたデザインは少なくなり、今回お作りしたサイドエラスティックシューズなどが増えています。

前置きが長くなりましたが、何が言いたいかというと、日本の生活様式にマッチして、且つガラパゴス的ではないデザインこそ、日本人が履くべき革靴なのではないかと思うのです。
もちろんそれぞれにTPOがあるので、これからも革靴の中心は紐靴でしょう。ただ、例えば革靴を5足持つのであれば、そのうち1足はサイドエラスティックのようにスーツにも使えるスリッポンを持ってみてはいかがでしょうか。履いてみるとその便利さが分かるはずです。

S様、この度はありがとうございました。
末永いご愛用をお願い致します。

オーダーシューズ 58,300円(税込)~

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