堀口切子のピンズとジャポニスム
2021.06.07
店主の郷間です。
今年から環境省が実施期間の呼びかけをやめたせいか、緊急事態宣言中で在宅勤務が多いせいか、それとも通年ビジネスカジュアルが定着して既に区切などなくなってしまったのか、今年はクールビズが始まっているのかどうか分かりにくい気がします。まぁそれはさておき。
上下揃いのスーツを着てネクタイを締めるスタイルは制服と同様、「センスがあろうとなかろうとそれなりに見える」と言うメリットがあります。
しかし、デザイン・色・素材などの選択に自由度が増すほどセンスの差が大きくなり、服装がマイナスの印象を与えてしまっているようなケースも増えているように思います。
そんなときには小物を使うのも有効です。
ジャケットに使う小物なら、ポケットスクエア(ポケットチーフ)とピンズですね。
画像は堀口切子のピンズです。
下衿(ラペル)に着けるのでラペルピンとも言います。
伝統工芸である江戸切子の技術で入れられたのは菊の文様(菊花文)。
菊=喜久(喜びが久しくありますように)と言うおめでたい意味も持ちますが、ラペルについている穴はフラワーホールと言って、花を挿すために使われていたものですので(元々は第一ボタンのボタンホールの名残です)、菊花文のピンズを挿すのはその意味でも理にかなっています^^
19世紀にヨーロッパで流行し、ゴッホやモネにも影響を与えたジャポニスム(日本趣味)。
注目されたのは主に浮世絵や陶磁器でしたが、江戸切子もこの中に含まれていたのでしょうか。
当時このピンズが存在してもし欧州に渡っていたら、日本が洋装に影響を与えていたかもしれないな…なんて大げさなことをつい妄想したくなる、お気に入りの逸品です。
退屈になりがちなクールビズのジャケットスタイルに、文字通り花(華)を添えてくれるラペルピン。
プレゼント用としてもお薦めです^^
[堀口切子]江戸切子ピンズ(ラペルピン) 16,500円(税込)
フィボナッチ紳士洋品店
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