コバの補修
2018/04/24
店主の郷間です。
皆さん、コバって聞いたことはありますか?
漢字で書くと「木端」です。木の切れはし、と言う意味ですね。
革の世界では、断面が木の切れはしのように見えることから、
この部分をコバと呼んでいます。
一足の革靴の中には革の断面はいくつもありますが、その中でも特に
ソールの側面部分をコバと呼ぶことがほとんどです。
革靴を履いていると、段差などにつまづいてコバをぶつけてしまうことが
ありますよね(逆に言うと、コバが出っ張っていることでアッパーに
傷が付くのを防いでくれているわけですが)。
アッパーがいくらピカピカでも、コバの色が剥げていたら台無しです。
色が剥げた箇所はアッパーに使っている乳化性クリームでも補色できます。
ただ、乳化性クリームには顔料がほとんど含まれていないため、剥げた部分に
浸透はするのですが、上から色を乗せるような効果が薄いのです。
そのため、一時的には補色できますが長持ちしません。
私がコバの補修に使っているのはSAPHIRのレノベイティングカラー補修チューブ。
しっかり色が乗るクリームですので、コバの補修に適しています。
キズ補修用なので、日ごろのアッパーのお手入れには使わないでくださいね。
さて自分の靴でビフォア・アフターをお見せしようかな、と思ったのですが、
全て綺麗に手入れされていたのでお見せできるものがありませんでした(^^;
と言うことで、店内に飾っている60年以上前のスキーブーツを綺麗にしてみます。
補修前。
スキー用ですから結構ぶつけていますね。
クリームをブラシにつけて伸ばして補修し、乾いたら布で磨くだけです。
補修後。
あっと言う間に綺麗になりました!
愛用している靴は綺麗に履き続けてくださいね。
ご希望の方は靴をお持ちいただければその場で無料で補修いたします。
是非ご相談下さい。
フィボナッチ紳士洋品店
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