フィボナッチ紳士洋品店

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マネー・ワールド

2018/10/07

14.出来事

 

店主の郷間です。

 

最近、浅草の天丼チェーン「てんや」の一つがキャッシュレスになりました。現金は使えない店舗なのだそうです。
急激に変化しそうな決済の手段、そのうち私の商売にも影響があるかも…と言うことで、昨夜のNHKスペシャル「マネー・ワールド」を観てみました。

 

世界的な景気停滞(カネはあるのに回らない)が問題になる中、経済学者によるとカネを使いやすくするためにデジタル決済が効果的なんだそうです。デジタルだとカネを使っている感覚が薄いですからね。
つい最近まで「使っている感覚が薄いからクレジットカードは怖い」と言った風にマイナスの印象だった気がしますが、これからの経済の循環がその感覚の薄さに支えられるのだとすると、何だか不思議な気がします。

 

スウェーデンの現金の流通量はGDPの1.3%、先進国の平均で5%くらいなのに対し、日本は20%。きっとこれから急激にキャッシュレス化が進んで行くのでしょう。
「現金でないと持っている実感がないと言う考え方のほうが異常ではないか」と言う学者の言葉を聞き、私の思考が固まっていることに反省です。店や私の生活も少しずつデジタル決済にシフトしていかないとな~。

 

と、ここまではある程度想定内。
しかし番組の内容は決済手段の変化だけではありませんでした。

 

最後に紹介された、「タイムコイン」と言ういわゆる「時間通貨」。
例えば相手に何かを教えてもらって、その時間分のタイムコインを支払う仕組み。労働の価値が時間で定量化されるため、極端な話、同じ30分の労働の価値は、ノーベル賞をとった学者でも、アメリカ大統領でも、そして下町の洋品店の店主でも同じと言うことになります(^^;
同じ労働時間でどれだけ大きな価値を生み出せるか、と言う今までの考え方に慣れている私は一瞬何を言っているのか分かりませんでした。競争が起こりにくいので発展しないという社会主義経済と同じ課題も抱えているので浸透しないような気もします。
ただ、通貨の価値を決めるもの(アンカー)は、昔は「金(ゴールド)」、今は「国の信用」だけだと言う私の思い込みは取り払わなくてはならないようです。今回のように「時間」がアンカーになることも不可能ではないのも知れません。
そう言えば、ビットコインなどの仮想通貨は「テクノロジー」がアンカーになっているわけですもんね、既に時代は変わっているわけです。

 

いつごろ店にデジタル決済の端末を導入しようかな~くらいの気持ちで観た番組でしたが、通貨とは?と言う根本的なことを学び直す機会になりました。
今夜、続編があるようですので興味がある方はぜひご覧ください。

 

そうそう、全然関係ありませんが、棚に置いてある納品前のシャツを見たら信号機の色でした。

 

 

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